保険業界の仕事、本当に大変ですよね。商品の仕組みは複雑だし、お客さま対応はハードだし…….。そのわりに満足できる給与はもらえない、なんて思ったこと一度はあるのではないでしょうか。
この記事では保険業界の経験者へアンケートを実施。仕事のグチや不満、改善してほしいことを聞きました。保険業界で働く仲間の”心の叫び”を聞けば、少し気持ちがスッキリするはずです。
この記事では、保険業界のネガティブな部分にフォーカスしていますが、もちろんポジティブな面もあります。ぜひこちらの記事を参考にしてみてください。
専門知識が必要かつ精神的な負担が多い中で、給与の少なさや業務量の多さが課題だと感じている人が多いようです。一方で、示談交渉へのAI活用や古いツールをいつまでも使い続ける組織の改善など、改善点も挙がりました。ただ不満だけではなく、具体的な考えを前向きに働いている人も多いことがわかる結果でした。
【経験者へ聞いた!】保険業界の現場のグチや不満

保険業界で働く経験者に、日ごろのグチや不満を聞いてみました。同業者の方はきっと「そうそう!」と共感できるはずです。
専門知識も資格も必要なのに給与が低い!
保険業界で働く上で、資格取得や専門知識の習得は欠かせません。仕事終わりに試験勉強をする人も多いはずです。通常業務に加えて試験勉強もこなすハードな日々を送っているにもかかわらず、給与に反映されないとの声が多く寄せられました。
経験者の声

試験が多い。業務時間外で試験勉強をしなければいけないが、資格手当などがないためモチベーションが上がらない。残業に加えて試験勉強と、体を休める時間が少ない。
名の知れている大手でも内勤は給与が低い。専門的な知識も必要で、試験もあるのに…….。
大手でも給与が低いと感じるのは切ないですよね。資格手当もなく、プライベートの時間を削っての試験勉強。それでも前向きに働いている現場の方々は尊敬します。
納得しないお客さまとの葛藤がしんどい
保険金の支払いをめぐるやりとりは、感情的なお客さまの対応が多くあります。理不尽に怒鳴られたり、何度説明しても納得してもらえなかったり…….。
経験者の声



自動車保険の査定は理不尽なことで契約者や相手方から怒られます。どう説明しても納得してくれない契約者には頭を抱えます。



保険金がらみでご契約者様本人と話すとかなり神経がすり減ります。
お客さまの立場になれば感情的になる気持ちもわかりますが、毎日受け止める現場の人の心の消耗は大きいのも事実です。
マニュアルやツールが新しくならない
「もっと効率よくできるんじゃない?」と思いながら、古いマニュアルやツールをそのまま使い続けている経験がある人もいるかもしれません。保険業界の現場では、古いマニュアルやツールがいまだに活躍しているといった声が挙がりました。
経験者の声



業務実態とマニュアルがずれているんです。更新を提案しても「時間がない」と却下されて、古い手順によるミスが再発する悪循環が起きています。未だに古いツールに依存しており、非効率な部分を個人の根性(マンパワー)で補わざるを得ない状況にあるのが不満です。



現役で使われている管理表の作成日が、10年以上前なんてこともありますよね。
万が一ミスをしてしまったときに、個人の注意不足だけが責められるのが現実。ミスを個人の注意力ではなく、仕組みでカバーすることが求められます。
支払い査定をこなすほど案件が増える無限ループ
案件をこなすほど、仕事が増える理不尽さを感じる人もいるのではないでしょうか。保険金の支払い査定の現場では、次のような悲痛な声が寄せられました。
経験者の声



海外旅行保険の査定は、事案の振り分け数や内容に隔たりがあり、案件をこなすほど次々とアサインされます。やればやるほど仕事が増えてエンドレスになり事案が多すぎて忙しすぎます。



指名入電が多く抱えている案件が進みません。案件が回らない結果、クレームが発生するという悪循環に陥ってしまいます。
こんな声も
- 新設部署に対して、成長のためという理由で、難易度の高い案件ばかりが回ってきており負担が偏っている



仕事ができる人にばかり案件が振られて、どれだけ数をこなしても同じ給与。これはやりきれないですよね。
頑張っている人ほど損をする仕組みを、変えてほしいと考える人が多い結果となりました。
会社に”変わってほしいところ”


つづいて経験者から寄せられた「会社に変わってほしいところ」を紹介します。不満を超えて、具体的な改善を望む声からは現場の切実さがひしひしと伝わってきます。
給与・手当を見直してほしい !
改善要望でもっとも多かったのが、給与・手当に関する声です。
経験者の声



ストレス手当がほしいです!(発散するための費用とか)



歩合の割合を少なくして、固定給与を増やしてほしいです!
- 給与をもっとあげてほしい!(多数)
- 精神的負荷に見合った手当(ストレス手当・対応手当)がほしい
- 残業になることが多すぎるので、残業手当がほしい
- 土日祝出勤時の休日手当、残業手当がほしい



専門知識や資格、精神的なストレス、残業、休日出勤…このような状況でも待遇に反映されないもどかしさは真剣に向き合ってほしい問題ですね。
メンタルケアをもっと重視してほしい!
クレーム対応など高ストレスを受ける業務が多い保険業界では、メンタルヘルスのケアを求める声も多く寄せられました。中にはうつ病を患った方からの切実な声もありました。
経験者の声



ストレスを感じることが多すぎて、査定者のみに責任を持たせると精神的に参ってしまいます…….。



仕事のストレスがうつ病を患うきっかけになり、各種手当や常時相談できる専門家による定期的なカウンセリングを設けるべきだと強く感じました。
- エスカレーションを気軽にできる職場環境になってほしいです
- ストレス手当は本当にほしい
とくに損害サービス部では、交通事故や自然災害などでお客さまが不安定になっています。毎日、顔も知らない人から怒鳴られ、理不尽なクレームを言われて平常心でいられるほうが珍しいのではないでしょうか。



損害サービス部には専用のメンタルの相談窓口があってもいいと思います。
AIの力をもっと取り入れてほしい!
業務効率化の手段として、AI活用を求める声も寄せられました。常に人手不足や業務過多が問題となっている現場だからこそ、テクノロジーへの期待は大きいようです。
経験者の声



AIの活用を進めて、できるだけ人にストレスがかからないようになったらいいと思います。
- AIによる査定をもっと増やしてほしい
- AIが示談交渉してほしい
現場のみなさんは定型業務だけでなく、示談交渉にもAIの力を活用してほしいと考えているはずです。AIの活用が働く人の心を守ることにつながってほしいですね。
安定した休暇取得や柔軟な働き方を導入してほしい!
業務量や残業が多い現場では 、休暇取得や柔軟な働き方を求める声も挙がりました。
経験者の声



小休憩がもうちょっとこまめにほしいです、忙しいと飲み物を飲む時間もないので…….。



確実にお休みできる保証がないので確実な休みがほしいです。営業時間を決めて働きたいです。
- フレックス制を導入してほしい
- ストレス発散休暇が欲しい
- 出社義務をなくしてほしい
- 週休3日の休みがほしい



「飲み物を飲む時間もない」という声には共感です。1日で500mlのペットボトルが半分しか減っていない日もありました。
休暇や働き方の改善は、生産性向上にも直結する話です。現場の声が制度に反映される日が来てほしいですね。
組織の体制を変えてほしい!
給与や休暇などの個人の待遇だけでなく、組織を変えてほしいといった声も寄せられました。現場で働く人たちの切実な思いが伝わってきます。
経験者の声



部署間でのナレッジ(知識やノウハウ)共有ができておらず、担当者によって対応が異なるため、顧客からのクレームを招いています。



人員を増やし、現場の声を制度に反映させること。
「現場の声を制度に反映させること」の一言が、すべてを網羅しているように感じます。現場で日々奮闘している人たちの声が、上層部に届く組織づくりが求められています。
保険の仕組みへの意見も
- 保険の仕組みがもっとシンプルになってほしい。特約、免責、条件、更新型と終身型の違いなど。大切だからこそ丁寧に説明するが「難しすぎてわからない」というお客様の声は本当に多い。
- とにかく支払い基準がわかりにくい。保険金支払い基準を会社にとって不利益な点も併せて簡潔に打ち出してほしい。
保険業界を経験した人の不満と改善要望から見えてきた”現場のリアル”


保険業界で働く経験者のリアルな声に「あるある!」と共感した方も「こんな現場があるんだ」と驚いた方もいたのではないでしょうか。今回のアンケートでは、業務の負荷に見合った給与や不公平感のない業務量に対する声が多い結果でした。
AIや最新のツールを使って課題を解消してほしいとの意見もあります。社会的な貢献度が高い保険業界だからこそ、従業員が納得感をもって働く環境が求められているのではないかと考えます。



大変な環境の中でも、日々お客さまのために奮闘している保険業界の方々は本当に尊敬です。
こちらの記事では、ストレス発散法と保険業界で働いていて一番うれしい瞬間について聞いた結果を紹介しています。大変な仕事だけど、働き続ける理由がきっと見つかるはずです。ぜひ読んでみてくださいね。
<アンケート概要>
- 期間:2026年1~2月
- 人数:保険業界で働く男女40人
- 方法:クラウドワークス









