「派遣社員はデメリットしかない」と聞くと、派遣社員になるべきか悩みますよね。派遣になって後悔しないか、また正社員に戻れるのかといった不安もあるはずです。 この記事では派遣社員になるデメリットや正社員に戻るためのコツを紹介します。
経験者へのアンケートをもとに、派遣社員になって良かったところなどリアルな声も紹介します。メリットとデメリットを理解して、派遣社員になるかどうか判断しましょう。
派遣社員は収入や雇用の不安定さ、できる仕事に限りがあるなどデメリットがあります。ただ、未経験の職種にも挑戦しやすく、ワークライフバランスを整えやすいなどのメリットもあります。派遣社員になって後悔しないためには、期間や目的を決めて計画的に働くことが大切です。また正社員に戻るためには、空いた時間で自己研鑽に励んだり紹介予定派遣として働いたりする方法があります。
正社員と派遣社員の違いを比較表で確認
正社員と派遣社員の違いは以下のとおりです。派遣社員は『登録型派遣』と『無期雇用派遣』にわかれます。
| 正社員 | 派遣(登録型派遣) | 派遣(無期雇用派遣) | |
|---|---|---|---|
| 契約期間 | 無期限 | 有期雇用 | 無期限 |
| 雇用 | 定年まで働ける | 最長3年 | 定年まで働ける |
| 給与 | 月給制 | 時給制が多い | 月給制 |
| 業務範囲 | 制限なし | 契約に基づいた業務 | 契約に基づいた業務(派遣会社が指定した派遣先に就業) |
派遣社員のデメリットは『収入と雇用の不安定さ』

派遣社員のデメリットは以下のとおりです。
- 雇用が安定していない
- 賞与がもらえない
- 簡単な仕事しか任せてもらえない
- 祝日が多い月は給料が減る
- 契約満了により空白期間ができると年金や健康保険の手続きが必要になることも
雇用が安定していない
派遣社員のデメリットとして、雇用の不安定さがあげられます。派遣社員が同じ職場で働けるのは最大3年間です。
派遣社員の契約期間については労働者派遣法の第40条で定められています。参照:労働者派遣事業の適正な運営の確保及び派遣労働者の保護等に関する法律 | e-Gov 法令検索
仕事内容や職場の人間関係が良かったとしても、3年を超えて働けません。
逆を言えば最大でも3年と見切りをつけて、人間関係を割り切ったり、次のステップへ進んだりできるとも考えられます。
賞与がもらえない
賞与がない点も派遣社員のデメリットです。月々の給与にボーナスの分が上乗せされているケースが多いからです。出費が重なるタイミングで、お金がない!となりかねません。
- 大きい買い物をするとき
- 病気や怪我による出費
- 自分へのご褒美
簡単な仕事しか任せてもらえない
簡単な仕事しか任せてもらえないことが納得できない人もいます。派遣社員は契約で業務範囲が決まっているからです。未経験業界や職種にチャレンジしたい人は「物足りない、もっと他の仕事がやりたい」となる可能性もあります。
参照:厚生労働省『派遣契約にない業務に派遣労働者を従事させること ができますか。』
希望の仕事内容に合っているのか、担当者に聞いたり職場見学で確認したりしましょう。
祝日が多い月は給料が減る
祝日が多い月は給料が減るのもデメリットのひとつです。派遣社員の多くは時給制であり、働く時間に応じて給料が決まるからです。年末年始やGWなどがある月は給与が減ります。毎月の収入と支出を計算しながら生活しなければならないのが不自由だと感じる人もいるはずです。
契約満了により空白期間ができると年金や健康保険の手続きが必要になることも
契約満了によって次の仕事までに空白期間ができると、年金や健康保険の手続きが必要になるケースもあります。次の場合、自分で国民健康保険や国年年金に加入しなければなりません。
- 待機期間(次の仕事が決まるまでの期間)が1ヶ月を越える場合
- 派遣会社を変える際に待機期間がある場合
人事が代わりにやってくれていた手続きを自分自身で手続きしなければならないのはデメリットです。
「やっぱり社員のほうがいいかな」と思われた方もいるのではないでしょうか。
もし、希望の職種が決まっているのであれば、特化型のエージェントが便利です。事務職に特化したエージェント『ミラキャリ』は、事務職の求人が85,000件以上。※2026年5月時点 未経験から事務職に転職するためのノウハウを持ち合わせているのが特徴です。
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派遣社員のメリットは『心と時間に余裕ができること』

派遣社員にはメリットも多くあります。メリットとデメリットを比較して、自分が一番譲れないものを大切にできる選択をしましょう。
- 定時で帰れると心に余裕が生まれて新しいことにもチャレンジできる
- 未経験の職種に挑戦しやすいのでキャリアチェンジの準備期間として活用できる
- 仕事量や責任の重さがちょうどいい
定時で帰れると心に余裕が生まれて新しいことにもチャレンジできる
定時で帰れる場合が多い点は派遣として働くメリットです。
- 計画的に仕事を進められて達成感を得やすい
- 自分の時間を確保できて日々の生活に満足感を得られる
- 仕事終わりに買い物に行ったり習いごとに通ったりできる
- さらなるスキルアップのための知識習得の時間がとれる
- 空いた時間で副業をはじめる
残業があるケースでも、事前に月の残業時間の目安がわかります。
正社員から派遣になった人40名にアンケートをとった記事も参考にしてみてください。
未経験の職種に挑戦しやすいのでキャリアチェンジの準備期間として活用できる
未経験の職種を選びやすいのも派遣のメリットです。正社員の場合、即戦力が求められるケースが多いです。一方で派遣社員であれば未経験OKの求人もあるため、新たなスキルを身につけたい人にとってはチャンスです。
- 身につくスキル
- 経験できること
- 正社員登用の可能性
- 研修制度
- スキルアップのための支援
最大3年しか同じ職場で働けないことを考えると、次のキャリアに向けた準備期間として派遣で働く選択肢もありですね。
仕事量や責任の重さがちょうどいい
仕事量や責任の重さに対する負担が大きすぎないのも派遣社員のメリットです。派遣社員は業務内容を事前に把握した上で契約できます。契約とは異なる仕事を任される場合は、派遣先(実際に働く企業)の上司や派遣会社の担当者に相談して改善してもらう方法があります。
アンケートでは、派遣になる不安は実際に起きたのかについて聞いてみました。
正社員よりもワークライフバランスを整えやすく精神的な負担も軽い派遣の仕事はマイナビスタッフで検索できます。
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派遣社員に向いている人

派遣社員に向いている人の特徴について紹介します。
- ワークライフバランスが第一優先の人
- 精神的負担を軽くしたい人
- 未経験から新しい職種に挑戦したい人
ワークライフバランスが第一優先の人
派遣は定時上がりの仕事が多いです。ワークライフバランスを第一に考えたい人に向いています。
- 今しかない子供との時間を優先したい
- やりたかった仕事を副業で取り組みたい
- ストレスが少ない状態で妊活をしたい
残業が無くなれば、1日2〜3時間ほどの時間ができます。月にすると40〜60時間です。この時間があれば色んなことができると思いませんか。
人生で何を大切にしたいのかは、人それぞれです。今しかできないことを優先するために期間を決めて派遣として働くのもひとつの選択肢です。
精神的負担を軽くしたい人
現職の精神的な負担が大きすぎるといった人にも派遣社員は向いています。どのような仕事をするのかが明確で、就業後も契約にない仕事はやらないからです。
- 電話応対が少ない
- 対面での接客がない
- Wチェック体制がある
心の余裕ができれば、次のキャリアや本当のありたい姿を考えることができるのではないのでしょうか。
未経験から新しい職種に挑戦したい人
未経験の職種に挑戦したい人も派遣社員が向いています。以下は未経験からでも挑戦しやすい職種の一例です。
- 一般事務
- 営業アシスタント
- テレマーケティング
- ITサポートデスク
- SE
正社員に比べてフットワーク軽く動けるため、もし別の仕事に興味が湧いても次の職種に挑戦することもできます。
派遣社員になって失敗したと感じやすい人

派遣社員になって後悔する人には特徴があります。
- ただ楽をするために派遣社員になる人
- 派遣社員として働きたい理由や目的を考えていない人
ただ楽をするために派遣社員になる人
ただ楽をするために派遣社員になろうとしている人は注意です。契約終了となった場合に次の仕事が見つかりづらくなるからです。
“楽”な環境は人によって異なります。人間関係が気楽なのか、ノルマや残業が少ないのか、頭を使わずにできる仕事なのかなどさまざまです。
- 知識やスキルが身につかない
- 単純作業を繰り返して飽きてしまう
- 暇すぎて逆にモチベーションが下がる
「一旦、心と身体をリセットしたい」という人は、派遣社員として働く間、次の仕事の準備をするのがおすすめです。
- スキルアップの支援を行っている派遣会社を選ぶ
- 空いた時間で自己研鑽や副業の時間に充てる
- 今後どうしていきたいのか自分と向き合う時間にする
「ただ楽をしたい」ではなく「○○をするために派遣社員になる」といった目的意識が大切です。
派遣社員として働きたい理由や目的を考えていない人
なぜ派遣社員になるのか理由や目的がはっきりしていない人は後悔しやすいです。思っていたのと違うとなった起きたときに、「やっぱり違う道を選んでいればよかった」と思いやすいからです。
- 何のために派遣社員になるのか
- スキルアップ・心身を安定させるため・家族との時間をとるためなど
- 目的を達成するためにどのくらい準備期間が必要なのか
- 派遣で働くことで目的は達成できそうか
「やっぱり違うかも」となったとしても、別の仕事に切り替えしやすいのは派遣社員のメリットです。
正社員から派遣になったことがある人の声
実際に正社員から派遣社員になった人の声を紹介します。
関連記事
正社員から派遣になって後悔したのは収入・周囲からの目・働く環境
正社員から派遣になった多くの人が後悔したのは、収入の減少・周りからの視線・働く環境でした。
経験者の声
20代後半女性手取りが少なくて貯金ができません。



物件審査が通らないのがつらいです。



正規雇用ではないのを親に非難されるのが悲しかったです。



自分の今の職歴の事は周りの友人にも言っていないため今後も隠して生きていくつもりです。



後悔はなかったが、契約満了後はどうしようかと不安がよぎりました。



正社員がしたがらない仕事をさせるために派遣社員を雇っていると気づきました。
正社員に戻りたいと思ったときに戻れるようにするためには


いざ派遣になってみると「やっぱり正社員に戻りたい」と思う人もいます。正社員に戻るためのポイントおさえておきましょう。
紹介予定派遣を選ぶ
紹介予定派遣は最長6ヶ月の派遣期間のあと、双方の同意を得て直接雇用される雇用形態をさします。参照:(1) 紹介予定派遣とは
| メリット | デメリット |
|---|---|
| 最長6ヶ月後に正社員または契約社員になれる 派遣として職場の雰囲気や仕事内容を確かめてから決めることができる 未経験職種にもチャレンジしやすい | 派遣期間終了後は、正社員ではなく契約社員の場合もある 正社員になった際の給与が低い可能性もある 派遣期間を終えたあと直接雇用を辞退した場合は、契約終了となるケースがほとんど |
派遣として働くつもりはないけど、職場の人間関係や仕事内容を確認してから正社員になりたい人にも向いている働き方です。
転職活動を見越して派遣になる
正社員に戻りたいと考えている人は、次の仕事をみすえて派遣社員になるのが安心です。
- 実務経験を積む
- アピールできる実績をつくる
- とにかく心身を休ませる
- 資格取得をめざす
とくに20代後半以降は即戦力が求められるケースが多いです。派遣から正社員にスムーズに戻れるように、次につながる仕事を見つけましょう。
派遣会社の無期雇用派遣をめざす
無期雇用派遣は派遣会社と雇用契約を結んで働く雇用形態をさします。契約期間に制限はなく、月給制の場合が多いのが特徴です。
| メリット | デメリット |
|---|---|
| 次の派遣先が見つかるまでの期間(待機期間)も給与が支払われる 派遣会社が次の派遣先の企業を紹介してくれる | 希望と異なる仕事をやらなけばならない可能性がある 派遣会社の選考を受けなければならない 勤務時間や曜日など働き方の自由度が下がる |
働く企業がずっと同じなのか、契約期間ごとに変わるのかで正社員とは異なります。契約終了での無給期間や最大3年の契約期間が不安な人にとっては、メリットとなる働き方でしょう。
正社員登用がある派遣先を選ぶ
先述した無期雇用派遣ではなく、正社員として同じ企業で長く働きたい人は、正社員登用の実績がある派遣先を選びましょう。
- 派遣会社に正社員登用の制度がある企業か確認する
- 仕事ぶりが評価されるよう一生懸命働く
安定した雇用と給与が得られるのに加えて、職場の雰囲気や人間関係を知った上で正社員になることができるのはメリットです。
派遣社員で身についてスキルや経験を活かして転職する
身につけたスキルや経験を活かして転職するのもありです。なりたい姿や理想のキャリアを実現できる仕事を選びましょう。
ただ、ひとりで仕事を探して選考を受けるのは想像以上に労力がかかり心細く感じる人も多いです。
転職エージェントを利用すれば、履歴書・職務経歴書などの書類作成、面接サポートなどを受けられます。自分の中で描いている理想の働き方や目標をキャリアをコンサルタントに伝えた上で、求人を紹介してもらいましょう。


メリットとデメリットを比較して最善の選択をしましょう


派遣社員はデメリットばかりではありません。働き方が選べる点や自分に合わないと感じたら辞めやすい点は派遣社員ならではのメリットです。自分が何を優先させるかによって、満足度も変わります。ただ、目的を考えずに派遣社員になると後悔する可能性があります。
- いつころまで派遣として働きたいのか
- 何のために派遣になるのか
- どのようなスキルや知識を身につけたいのか
これらを明確にしておけば、派遣社員になったとしても後悔する可能性は低くなります。メリットとデメリットを見極めて、自分が一番大切にしたいことが叶えられる方を選択しましょう。
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