- 証券事務って未経験の私にもできるのかな
- 実際に働いたことがある人の声を聞きたい
- 入社してから後悔するのだけは嫌だ
未経験の仕事に応募するときは不安ですよね。実際に働いたことがある人の声を聞いたほうが、応募するかどうか決断しやすいです。ここでは、証券会社の勤務経験がある人の声をもとに、証券事務がきつい理由や向いている人、求められるスキルについて解説。この記事を読んで、後悔のない選択ができるようになりましょう。
この記事のまとめ
証券事務がきついと言われるのは、ミス無くスピーディーな処理が求められ、知識をアップデートし続けなければならないからです。大きなお金を扱うこともあるため、ひとつのミスが、お客さまや会社の損失につながるケースもあります。一方で、大きなお金を動かす緊張感や日々の知識習得にやりがいを感じる人もいます。
「やっぱりやめればよかった」と後悔しないためには、入社前の調査が欠かせません。実際に働いた人の口コミを見る、エージェントを利用してリアルな職場の雰囲気を知る、派遣でお試し就業をするなど方法はさまざまです。自分にあった方法で少しずつ前に進みましょう。
証券事務がきついと言われる理由について経験者へ聞いてみた

証券事務として働いたことがある人の声をもとに、証券事務のきついところを紹介します。
ミスが許されない緊張感がきつい
証券事務がきついと言われる理由は、ミスが許されないことです。企業のお客さまの場合、億単位の取引を行うケースもあります。ひとつの入力ミスが、お客様のお金の損失につながることも。
有名なミスの事例が、みずほ証券の誤発注事故です。
「1株 61万円で売り」のはずが「1円で 61万株 売り」と入力。”1円で61万株”という安値で市場に出回りました。出回った株を買い戻さなければならない状況に。
大量の株を買い戻すために、証券会社に巨額の損失が発生した事件です。
※投資家たちは、1円で売りに出ている株を見て、すぐにミスだと気づきます。「今買っておけば(証券会社が)必ず買戻しに来るから高値で売れるぞ。」と判断します。
参照:さくら共同法律事務所『みずほ証券の誤発注事故』/日本証券業協会『誤発注の再発防止及び発生時における対応について』
迅速な処理が求められるのがきつい
証券事務は正確性だけではなく、スピードも求められます。常に株価は動いており、少しの遅れがお客さまの資産の損失につながりかねないからです。
- もう少し早く売れば、大損はしなかった
- もっと早く買っていれば、安く購入できた
正確性とスピードの両立といったプレッシャーがきついと感じる人もいます。
常に最新情報を把握しなければならないのがきつい
証券会社で働く場合、常に最新情報を把握しておくことが必要です。金利や為替、企業決算、政治などは刻々と変化し続けています。お客さまから「昨日ニュースで出ていた○○なんだけど」といった話が出ることも。最新情報を把握していないと、お客さまの不信感にもつながります。
- 毎朝のニュースや新聞のチェック
- マーケット情報の確認
- 商品知識の自己学習
世の中の動きに合った提案や説明をするために、証券事務では知識のアップデートが欠かせません。
高いコンプライアンス意識が求められるのがきつい
証券会社などの金融機関では、高いコンプライアンス意識が求められます。目に見えない金融商品を扱う証券会社は「この会社なら預けても安心」といった信頼で成り立っているからです。
- 不正取引やインサイダー取引の防止
- お客さまの資産状況の管理
- 社内規則、手続きのルールの順守
「まあ、これくらいいいか」は許されません。公正な取引、高い職業倫理感※がもとめられる仕事です。
成果は表に出にくいがミスは表に出やすいのがきつい
証券事務は、正しく処理するのが”当たり前”なので、正確な処理は評価されにくいです。ただし、少しでもミスをすると表面化しやすく、問題になりやすい特徴があります。
- システムへの誤入力:お客さまや会社の資産損失
- お客さまへの説明ミス:クレーム、顧客離れ
- 目論見書の作成ミス:証券会社の信頼をゆるがす
ミスばかりに目が向く環境に、やりがいを見出せなくてきついと感じる人もいます。
時差の影響で長時間労働になるのがきつい
証券事務では、海外市場との取引があるため、時差の影響を受けやすく長時間労働になる場合があります。海外システムのエラーで、お客さま対応や取引金額の再計算などで夜間勤務を強いられるケースも。
入社前に口コミを見たり、エージェントに残業時間を聞いたりして、自分のライフスタイルに合うかどうかを見極めましょう。
証券事務は難しいけどやりがいもある仕事

証券事務はきつくて難しい反面、やりがいもある仕事です。
- 日常ではありえないような大きなお金を扱う緊張感
- NISAなどの金融商品を普及する実感
日常ではありえないような大きなお金を扱う緊張感
日常ではありえないような大きなお金を扱う緊張感は、仕事をやり遂げたとき大きな喜びに変わります。下記の取引では、数億円ものお金を動かす事務処理も珍しくありません。
- 証券を担保とした借入れ
- 法人のお客さまの取引
- 企業の合併・買収の資金調達に関わる処理
高い緊張感や責任の重さをプレッシャーではなく、誇りに感じられる人にとっては充実感の大きい仕事です。
NISAなどの金融商品を普及する実感
お客さまの資産形成をサポートし、国が推進するNISAなどの普及にも貢献できる点は、証券事務のやりがいのひとつです。不安を感じているお客さまへ、わかりやすくご説明し、納得した上で口座開設していただければ達成感も感じられます。
社会の役に立っているといった実感はやりがいにつながりやすいてす。
株式や投信、債券の知識が身につく達成感
証券会社では当たり前のように、株式や投資信託などの専門用語が飛び交います。証券会社で働いていれば、自然と専門知識や世の中の動きを読み解く力が養われます。
日々自分がレベルアップしている達成感にやりがいを感じる人も多いでしょう。
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証券事務はきつい面もありますが、その分やりがいも大きい仕事です。「思っていたのと違った」とならないためには、入社前に仕事内容を把握しておくことが大切です。
正社員への転職であれば、エージェントを利用して詳しい仕事内容を聞いてみましょう。リクルートエージェントは、1977年の創業以降、長年培ってきた企業との信頼関係があります。そのため、内情を把握している企業が多くあります。転職を考えたらまずは登録しておきたいエージェントのひとつです。

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証券事務の仕事内容

証券事務の仕事内容について次の4つを紹介します。
- 証券口座の開設
- 株式売買注文(受発注)
- 国債・債券の償還対応、利息支払いなど
- 営業社員のサポート業務
証券口座の開設
証券口座の開設は、証券事務の仕事のひとつです。
- 申し込み内容の確認、不備チェック
- 本人確認
- お客さま情報の登録、更新
営業マンが獲得してきた新規口座開設を正確に処理するのが、証券事務の仕事です。
株式売買注文(受発注)
証券事務員が株式の売買注文を担当するケースもあります。証券会社での株式の売買は、お客さまから「株を売りたい(買いたい)」との連絡を受けて、証券取引所(株式を売買する場所)に注文を出す仕事です。
株式の売買を行うには「証券外務員」の資格が必要です。証券外務員は、金融機関で株式や投資信託などを売買・ 提案・ 勧誘するために必要な資格。合格率は50%~70%ほどなので、難易度はそこまで高くありません。
国債・債券の償還対応、利息支払いなど
株式だけではなく、国債・債券の事務処理も証券事務の担当業務です。
- 注文データの入力
- 償還対応(満期日を迎えた債券を払戻す)
- 利息の支払い処理
なお、国債の売買にも証券外務員の資格が必要です。
営業社員のサポート業務
営業社員が営業活動に専念できるようにサポートするのも証券事務の業務のひとつです。
- 目論見書(投資商品を購入するか判断するための説明書)の作成
- お客さまへ送付する運用レポートの作成
- 売買成立後に税金や手数料などを計算して、売買金額を確定させる作業
- 数量や金額が書かれた取引の報告書(コンファメーション)の作成
- 注文内容が法律やコンプライアンスに違反していないかをチェック
複数の営業マンのサポートを限られた証券事務員で担当するケースもあります。
証券事務に向いているのは「周りと連携し正確な処理ができて成長意欲が高い人」

証券事務に向いている人の特徴を紹介します。
- 自己学習ができる人
- 細かいルールでも誠実に守って処理できる人
- マルチタスクができ常に冷静に仕事ができる人
- ほかの部署とも良好な関係性を築けるコミュニケーション力
自己学習ができる人
証券事務は、自ら進んで学習できる人に向いています。証券会社で扱う金融商品は政治、経済、企業活動と、世界中のニュースと密接につながっています。知識を覚えて終わり、ではなく常に新しい情報をピックアップする高いアンテナを張ることが必要です。
新しい知識が増えることに喜びを感じる人にとって証券事務はやりがいを感じやすい仕事です。
細かいルールでも誠実に守って処理できる人
細かいルールであっても誠実に守って処理できる人が証券事務に向いています。証券事務では法律や社内の規定はもちろん、一見すると意味がないような職場内の細かなルールも忠実に守らなければならないからです。
必要書類に1ヶ所だけ記入漏れがあった際「このくらい自分で書いても大丈夫だろう」と代筆したケース。後日、代筆が見つかり、お客様との意向と異なる内容だったと判明。お客さまからのクレームを受け、信頼も失った。
細かいルールの背景には、過去にトラブルになった事例があります。ルールを理解して処理できる人は証券事務に適しています。
しみ事務ミスを減らすためには「もしかしたら間違っているかも」と考えることが大切です。
マルチタスクができ常に冷静に仕事ができる人
マルチタスクができて、常に冷静に仕事ができる人は証券事務に向いています。証券事務では、営業からの依頼を受け、電話対応をしながら、書類を作成するなど複数の仕事を並行して行います。ミスが許されない環境で、正確な処理をするためには、冷静さも欠かせません。
本来、人間の脳はマルチタスクが苦手とされているため、マルチタスクを進めると作業効率が下がります。そのため、タスクを細かくわけて効率よく進める力が求められます。参照:ビューザー・T、ピーター・N。マルチタスク。実験経済学2012;15(4):641-655.DOI:10.1007/S10683-012-9318-8
<マルチタスクのコツ>
- 優先順位を決める
- タスクの見える化
- すぐ終わるものは先に終わらせる
- 時間を区切る
- 同じ作業はなるべくまとめて作業する
ほかの部署とも良好な関係性を築けるコミュニケーション力
証券事務には、ほかの部署と連携して業務を進められる人が向いています。自分のデスクだけで完結せず、ほかの部署とのやり取りが必要な場面もあるからです。
- コンプライアンス部門へ取引の異常性がないか確認
- マーケット部門へ商品内容の問い合わせ
- システム部門へシステムトラブルの対処を依頼
- 商品企画部門へ新商品の事務フローを確認
確認作業や頼みごとなども、ていねいな対話で相手の気を悪くせず調整できる人は証券事務に適しています。
証券事務に向いてないのは「細かな作業が苦手で黙々と静かに作業したい人」


次は、証券事務に向いていない人の特徴です。
- チェックを雑にしてしまう人
- 活気や緊張感がある環境が苦手な人
- 継続的な勉強が苦手な人
- 人との関りを求めない人
チェックを雑にしてしまう人
確認作業を怠ってしまう人は、証券事務には向いていません。「このくらい、大丈夫だろう」と思い込むと、お客さまの資産の損失や法的トラブルに直結します。
- 「あ、いつものパターンと同じだな」と判断して、誤りに気づかず処理を進める
- 別件を考えながら作業を進めた結果、ミスが発生
お客さまのお金を預かっていることを自覚し、細かい作業も正確にできる人でないと、証券事務を続けるのは難しいといえます。
活気や緊張感がある環境が苦手な人
活気があふれる職場、緊張感がある環境が苦手な人は証券事務に向いていません。証券会社は活気あふれる職場が多いからです。
相場が急変したときには、お客さまからの売買注文の依頼や「今売ったほうがいい?」などの問い合わせが殺到します。大量の取引でシステムにエラーが発生するケースもあります。高い緊張感の中での仕事を楽しめて臨機応変に動ける人にとっては、最適の仕事でしょう。
継続的な勉強が苦手な人
勉強し続けるのが苦手な人も証券事務には向いていません。証券事務は、常に最新の経済・政治・社会情勢の情報を把握しておく必要があるからです。
- ニュースや新聞で昨日起こった出来事をチェック
- 毎朝のマーケット情報チェック
- 休日にも資格の勉強
最新情報へのアンテナが高く、新しいことを覚えるのが好きな人に向いています。
人との関りを求めない人
PCに向かって、なるべく周りと関わらずに仕事がしたい人は証券事務に向いていません。証券事務は、事務職といっても、ほかの部門との関わりが多いケースもあるからです。
- 頻繁に社内やお客さまと関わるのが苦手
- 社内の人との関わりは必要最低限にしたい
事前にどのくらい職場の人と関わるのかを確認しておきましょう。面接で聞いてみたり、エージェントを通して現場の人に聞いてもらうのがおすすめです。
証券事務に必要なスキル


ここでは証券事務に必要なスキルについて解説します。
- 正確かつスピーディーな事務処理能力
- 投資や商品知識・法律の知識などを学び続ける力
正確かつスピーディーな事務処理能力
証券事務では、正確かつスピーディーな事務処理能力が求められます。お客さまのお金を扱う仕事なので、正確さが欠かせません。
- 株価が急変したときのお客様対応
- 約定(売買価格の決定)後のコンファメーション※作成
お客さまのお金を扱うゆえの正確さと、毎日目まぐるしく変動する市場へ対応するためのスピード感の両方が求められます。
投資や商品知識・法律の知識などを学び続ける力
証券事務では、常に新しい知識を身につける学習力が求められます。日々変化し続ける社会情勢を把握しつつ、お客さまへ最適な提案をしなければならないからです。
- 相場に関する知識
- 商品知識
- 法律の知識
- 国の制度(NISAなど)
誰に言われなくても、常に情報をアップデートできる力が必要です。
高いコンプライアンス意識
証券事務は、高いコンプライアンス意識が求められます。お客さまのお金を扱っているという自覚を持ち、忙しくても周りが慌ただしくしていても、ルールどおりに処理を進める必要があります。
「少しくらい良いだろう」「バレなければ大丈夫でしょ」などの考え方は命取りです。
- 社内ルールに沿った事務処理
- 業務で知った企業の非公開情報(合併や買収など)をもとに取引しない※参照:日本取引所グループ『インサイダー取引規制』
- お客さま資産状況を絶対に口外しない(個人情報の保護)
厳しいルールは、お客さまを守るためにあります。絶対に妥協しないプロ意識が必要です。
ほかの部署とスムーズにやりとりするコミュニケーション力
証券事務はスムーズにやりとりするコミュニケーション力も重要です。同じチームで業務を行うこともあり、ほかの部署への確認や承認が必要なケースがあるからです。
- 揉めそうなときでも、お互いにとって一番いい形で落としどころを見つける
- 確認作業や依頼をするときは、相手に負担になりすぎないようにする
- 事務部門の当たり前を押し付けずに、同じ目線に立って話せる
正確性とスピード感が求められる証券事務だからこそ、ほかの部署とのやりとりをスムーズに行うスキルが求められます。
営業マンを支え一歩先を行くサポート力
証券事務には、営業マンを支えるためのサポート力も大切です。営業マンは会社の利益を支える重要な役割を担っています。営業マンが集中して活動ができる環境を整える力が必要です。
- 営業マンがやってほしいことは何かを先回りして考える
- 言われなくても営業活動に必要な資料やデータを準備しておく
営業マンがクライアントに信頼されるためには、証券事務のサポートが欠かせません。
証券事務として働くためには


証券事務になる方法は、おもに正社員・派遣社員・パートのいずれかです。
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証券事務がきついと言われるのは、ミスが許されずかつスピーディーな処理が求められるからです。大きなお金を扱うこともあるため、ひとつのミスが、お客さまや会社の損失につながるケースもあります。一方で、大きなお金を動かす緊張感や日々の知識習得にやりがいを感じる人もいます。
証券事務に向いているのは、周りとの連携しながら正確な処理ができて、成長意欲が高い人です。細かな作業が苦手で黙々と静かに作業したい人には証券事務は向いてないかもしれません。
「自分にできるかどうか不安」という人は、
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