- 次を決めずに仕事辞めたら生活できない?
- 働きながらの転職活動なんて無理!!
- もう限界、早く仕事を辞めたい……
働きながらの転職活動は時間的にも体力的にもハードなので、先に仕事を辞めてから転職する人は多いです。このサイトでは、実際に次を決めずに仕事を辞めて退職した人へのアンケートを実施しました。ネガティブな声も含めたリアルな体験談や仕事を辞める前にやっておきたいこと5つを紹介します。この記事を読んで、時間と心の余裕を手に入れましょう。
【結論】次の仕事を決めないで辞めてもなんとかなる!
結論、次の仕事を決めないで辞めてもなんとかなります。私自身、30歳で2ヶ月間のブランクを経て未経験業界へ転職をした経験があるからです。今回アンケートに協力してくださった方々も、不安を乗り越えながら転職先を見つけています。

ぜひ参考にしてください!
アンケート実施概要
アンケートは次の方法で実施しました。
- アンケート募集方法:クラウドワークスで募集
- 実施期間:2025年8月~2025年9月
- 回答数:20代~40代の男女15名
- アンケート回答方法:スプレッドシートに記載してある質問事項に回答していただく方法
【アンケート回答まとめ】次を決めないで辞めた人の体験談


次を決めないで仕事を辞めた人に下記11個の質問をしました。気になる質問をチェックしてみてください。
次の仕事を決めないで辞めた理由は何ですか
先に仕事を辞めた理由で一番多かったのは、『精神的に限界だったこと』でした。具体的には、職場の人間関係や長時間の勤務、業務量の多さ、ノルマのプレッシャーなどが原因で精神的に追い込まれたとの回答がありました。
- 精神的に働き続けるのが難しくなったため(20代前半・女性)(30代前半・男性)
- 人間関係がつらかったため(20代後半・女性)(40代前半・男性)
- 体調不良になったから(20代後半・女性)
- 家庭の事情で転居することになったため(40代前半・男性)
- 育休明けに退職しており、仕事に就かないと子供が保育園に入れないから(40代前半・女性)
- ブラック企業に勤めていて、精神的にも肉体的にも限界だったから(30代後半・男性)
- 世界へ出てみたい、もっと好きなことをして生きていたいと思ったため(20代前半・女性)
- 資格勉強をする時間をつくりたかったため(20代後半・男性)
- 働きながらの転職活動が難しいと判断したため(30代前半・女性)
- 異動が多く、接客業で販売ノルマをずっとこなしていくのがきつくなったため(30代前半・女性)
- 退職前に転職先を決めてしまうと、お世話になった会社に対して裏切り行為をしているような罪悪感があったため(40代後半・男性)
長時間勤務が続いて疲労がピークになり、出勤途中に交通事故を起こして辞めざるを得なかったという方もいました。



自分の身体と心のために、限界を迎える前に行動した方が良いです。
次の仕事を決めないで辞めて不安だったことはありますか
アンケートでは、収入がゼロになる不安が一番多く挙げられました。
- 収入がゼロになること(多数)
- 新しい仕事を一から覚え直すこと(20代後半・女性)
- 保育園からの呼び出しが多い状態で働けるのかが不安だった(40代前半・女性)
- 貯金が十分になかったこと(20代後半・女性)
- スクールに通うため収入がゼロになったこと(40代前半・男性)
- 前の職場がよかったと感じる可能性もあり、後悔することになるのではないかと不安だった(30代後半・女性)
- 精神的な問題が治るのか、自分が働ける場所があるのか、働くことができるのか不安だらけだった(30代前半・男性)
- 社会的なつながりがなくなり、空白期間ができてしまうことや転職できるのだろうかという不安があった(20代後半・男性)



私が次を決める前に辞めたときは、いつもより多めに貯金して2.3ヶ月は最低限の生活をできるようにしました。
一方であまり不安を感じなかったとの声もありました。
- 配偶者が働いていたため(40代前半・男性)
- 次の仕事を見つけるまでは不安を紛らすために家事に挑戦したり、車の免許を取得していたため(20代後半・女性)
- あてはないが転職できると思い込んでいたため(40代後半・男性)
- 実家暮らしで結婚していなかったため生活できる状況だった(40代後半・男性)
- 貯金していたため(40代前半・男性)
自分が不安に感じていること(感じそうなこと)とどう向き合っていくのかが大切です。同じ経験をした人の声を聞いたり、自分の強みを見つけて自信をつけたりすると、不安が和らぎます。
不安をどう乗り越えましたか
みなさん不安を感じつつも、周りの人に頼ったり、ポジティブに考えたりして乗り越えたようです。
- もしものときは失業保険をもらいながら仕事を探そうと考えていた(40代前半・男性)
- アルバイトを探した(20代前半・女性)
- 実家にお世話になった(20代前半・女性)(20代後半・女性)
- 保育園から近い場所で短い時間で働くことにした(40代前半・女性)
- 生活費を節約した(20代後半・女性)
- 友達や家族に不安を聞いてもらった。真剣に考えたので絶対に後悔しないと自分に言い聞かせた(30代後半・女性)
- お金が底をついてこれ以上先延ばしができなくなり、転職せざるを得ない状況になったことで復活できた(30代前半・男性)
- 副業を始めた。とりあえずできることをやって足掻いた(20代前半・女性)
- 無職期間をできる限り短くしようと目標を立てた。この期間も人生の糧になると信じて日々取り組んだ(30代前半・女性)
- 収入よりも、ストレスを減らすことに意識を向けた(30代前半・女性)
仕事を辞めてから転職活動をして良かったことを教えてください
先に辞めて良かったことで多かったのは『自分と向き合う時間をとれたこと』でした。働きながらだと、忙しくてできなかったことに挑戦できたのが良かったとの声もありました。
- 以前から働きたかったカフェでアルバイトができた(20代前半・女性)
- 自分が本当は何をしたいのかをじっくり考えられて、やりたかったことに挑戦できた(20代前半・女性)
- 資格勉強ができた(20代前半・女性)
- 次の仕事や自分の心や身体と向き合う時間を確保できた(30代前半・男性)
- 転職活動に時間をかけられた、面接の日程調整がスムーズにできた(30代前半・男性)
- 前の会社と良好な関係を保てた(40代後半・男性)
- 今しかできない唯一無二の経験ができた。人生を全力で楽しんでいて最高です!(20代前半・女性)
- 自身のキャリアの棚卸(自己分析)や書類作成等、落ち着いて取り組めた(30代前半・女性)



時間があるときに自己理解を深めておくと、自分に合った仕事を見つけやすくなります。
仕事を辞めてから転職活動をして後悔したことを教えてください
多くの人が先に仕事を辞めて後悔するのは、収入がゼロになることや転職先が決まらないことなどです。
- 収入ゼロになったこと(30代前半・女性)
- 転職活動の時期がお盆と重なって思うように行動できなかった(30代前半・女性)
- 応募企業のリサーチが不足していた(20代前半・女性)
- 同年代が昇進したりボーナスをもらったりしているのに、私は何もしていないし、お金もないと不安になった(20代前半・女性)



後悔したことはないと回答する方もいました!!
仕事を辞める前に、貯金したり、履歴書や職務経歴書を準備したりすると後悔しづらくなります。
仕事を辞めてから転職先が決まるまでの活動を教えてください



ここでは、仕事を辞めてから転職先が見つかるまでにやったことをお伺いしました!
転職活動を始めるタイミングは人それぞれでしたが、おおよそ2~3ヶ月程度で決まっている人が多い印象でした。
- 辞めてから1年間、夜間の専門学校に通った。面接を受けはじめた翌月に内定をもらった(20代前半・女性)
- 有休消化があったので休暇は取らずに退職日の次から動いた。ハローワークも活用して3ヶ月後には採用された(40代前半・男性)
- 3月末で退職し、4・5月は休暇。6月は職場を見学、後日本面接にて採用(20代後半・女性)
- 退職後10ヶ月は休暇、11ヶ月にハローワークや転職アプリから求人へ募集、退職から1年後に面接を経て転職(30代前半・男性)
- 退職後、すぐにハローワークで転職活動を開始。1か月目に知人を通して転職先を紹介してもらい、2か月目に中途採用試験にエントリー。3ヶ月目に転職先決定(40代後半・男性)
- 1ヶ月目に転職エージェントに登録、2ヶ月目に求人応募・書類審査・面接、3ヶ月目で内定獲得(20代後半・男性)
- 1ヶ月間は休暇、2~5ヶ月目に資格勉強、6ヶ月目に求人応募・面接・内定獲得(20代後半・男性)
求人応募数の中央値は10社!


今回のアンケートでは、求人への応募数の中央値は10社でした。



時間がある分やみくもに応募するのではなく、自分がやりたい・自分に合いそうな求人を選んで応募したのかもしれません。
面接を受けた回数の中央値は5回!


面接回数1回が最多で6人でした。知り合いの紹介で入社した人や、面接1回の企業に応募した人が多くいました。
内定をもらった数の中央値は5社!


内定をもらえた数は、1社が最多で9人でした。



次の仕事を早く決めたい気持ちから内定をもらえたところで決めたとの声もありました。
条件の妥協、モチベーションの低下、次が決まらない焦りはありましたか
条件面の妥協をした人は多い結果となりました。特に妥協した人が多かったのは給与面です。
- 給料面はもう少しあればと思ったが、就職先を早く見つけて安心したい気持ちがあったので妥協した(20代後半・女性)
- 企業のお盆休み期間で選考が進まないことへの焦りがありました。面接に落ちた際はモチベーションの低下は感じましたが、続けていかないと状況は変わらないと考え次の選考に挑みました。(30代前半・女性)
- 給与に関して希望額を聞かれたが、退職前の会社の給与水準だと採用されにくいと思い、給与をさげて応募した(40代後半・男性)
- 2回目の転職は士業業界志望で求人がなかったので、条件の妥協はあった(20代後半・男性)
- 派遣社員として勤務したとき、自分の実力はどこまでなのか、勉強していることが実践につながるのか焦りがあった。実務経験はないので、まず派遣社員として経験を積むことで妥協した(40代前半・男性)
- どこも給料が低かったため、就職したとしても生活していけるかどうか不安だった(20代前半・女性)
- 就職が決まらないことには前に進めない恐怖があり、給与面で妥協しながらも就職した。(30代後半・男性)
- ワークライフバランスを整えようと思うと、どうしても年収を下げないといけなかったため葛藤や妥協がありました。(20代後半・女性)
一方で、無職であっても前向きに転職活動に取り組んだとの声も多くありました。
- 自分が働けるかの不安の方が強かったので、仕事内容は何も思うところはなかった。焦りやモチベーションの低下をはもともと抱いていた(30代前半・男性)
- とりあえず興味のあることには応募し、数打ちゃ当たる精神で求人に応募していました。(20代前半・女性)
- 焦りやモチベーションの低下はありませんでしたが、何がいいのかだんだん分からなくなって、すごく悩みました。(20代後半・女性)
- 他社比較や条件など深く考えていない面もあり、焦りやモチベーションの低下はあまりなかった(30代後半・女性)
面接でブランク期間中についてどのような質問をされましたか
ブランク期間については特に聞かれなかった、深掘りされなかったとの回答が多くありました。質問された人は次のようなことを聞かれたようです。
- 退職後の過ごし方について
- 今後の展望について
- なぜ退職してから転職活動をはじめたのか
- 前職を続けながら転職活動はできなかったのか



アンケートの回答結果は以上です!
次を決めないで先に仕事を辞めるメリット


次を決めないで先に仕事を辞めるメリットは、時間と精神的な余裕ができることです。
心穏やかに過ごせる
先に仕事を辞めると、心穏やかに過ごせるようになります。仕事のストレスが無くなるからです。仕事を辞めれば、嫌な先輩や上司に会わなくていい、ノルマや膨大な業務量に追われる必要もない環境です。次の仕事までに間が空けば、新しい環境でのストレスもありません。
自分の目標をじっくりと考えられる
先に仕事を辞めると、自分の目標をじっくりと考えることができます。自分の強み、やりたいこと、理想の働き方などは短時間では見つからず、何度も思考を重ねる必要があるからです。心に余裕があるときに自分とじっくり向き合って、後悔しない道を選び出しましょう。
やりたかったことに挑戦できる
先に仕事を辞めれば、自分がやりたかったことに挑戦できます。まとまった時間がとれて、働きながらだと難しかったこともできるからです。やってみたかった仕事をアルバイトで経験したり、取得までに時間がかかる資格に挑戦したり。仕事のために使っていた時間を自分のために使えます。
転職活動に集中できる
先に仕事を辞めれば転職活動に集中できるのもメリットです。仕事と転職活動の両立はハードだからです。履歴書や職務経歴書の作成、面接や入社日の日程調整、平日面接に参加など、就業後もしくは有給を使って転職活動をしなければなりません。今の環境で、仕事と転職の両立が難しい人は先に辞める恩恵を受けられます。
なぜ次を決めずに辞めると後悔するのか


先に仕事を辞めて後悔する理由は以下のケースが考えられます。
貯金が減る不安が襲うから
先に仕事を辞めると、貯金が減る不安が襲ってきます。お金の不安があると転職活動に集中できません。生活費をまかなうためにアルバイトをしたり、常にお金の心配をしたりすると転職活動が疎かになります。事前に貯金をしておく、雇用保険の基本手当(いわゆる)失業保険を受けられるか調べておくなど準備しておきましょう。
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転職先が決まらない焦りから希望条件を妥協してしまうから
転職先が決まらない焦りから希望条件を妥協してしまうのは、先に仕事を辞めて後悔する原因です。転職できたとしても同じことを繰り返す可能性があります。たとえば、本当は電話応対が苦手だったのにも関わらず、内定をもらえたからといって電話応対がメインの仕事に就くなどです。
モチベーションが下がり堕落してしまうから
先に仕事を辞めると、転職へのモチベーションが下がる人が多いです。不採用が続いて自信がなくなったり、お金や将来の不安が増えたりするからです。数十社応募して全滅なんてこともよくあります。
健康保険や年金などの手続きが面倒
次が決まる前に仕事を辞めると、健康保険や国民年金の手続きを自分でしなければなりません。健康保険は、任意継続・国民健康保険・扶養に入るのいずれかの手続きが必要です。国民年金保険では、第1号もしくは第3号被保険者への切り替えが必要です
次を決めないで辞める前にやるべき5つのこと


先に仕事を辞める前に次の5つをやっておくと安心です。
失業保険が対象になるか確認する
雇用保険の基本手当(いわゆる失業保険)が対象になるか確認しましょう。いつからどのくらいお金が入るかわかれば、退職後の生活のイメージができます。働く意思がない人、ケガや病気ですぐに働けない人などは失業保険が対象外です。
健康保険や年金などの固定費を確認する
健康保険や年金、家賃、通信料などの固定費を事前に洗い出しておきましょう。最低限必要なお金がわかれば、退職後の生活がイメージできます。
自分の強みや特性を明確にする
先に仕事を辞める前に自分の強みや特性を明確にしておくと良いです。自分の強みや特性を見つけるのは意外と時間がかかるからです。在籍中に進めておけば、転職活動でいいスタートが切れます。
ミイダス


転職で叶えたいことを考えておく
転職で叶えたいことを事前に考えておきましょう。モチベーションが下がったときや次の仕事が決まらずに焦りが出たときに、転職の軸があると冷静に判断できるからです。転職の軸は、転職活動において譲れない条件や絶対に叶えたいことをさします。決断に迷った際に転職の軸があると、後悔しない選択ができます。
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6ヶ月分の生活費を貯金しておく
雇用保険の基本手当(いわゆる失業保険)をもらうためには、条件によって1~3ヶ月の給付制限期間が設定されます。最大3ヶ月の給付制限期間中の生活費用と、急な出費や失業保険だけでは賄えないときのために3ヶ月分の生活費があると安心です。先に仕事を辞めるのであれば、計画的にお金を貯めておきましょう。
次を決めないで辞めたいなら事前準備をしておきましょう
次を決めないで今の仕事を辞めたいなら事前準備をしておくと安心です。健康保険や年金などの固定費はいくらなのか、失業保険はいつからどのくらいもらえるのかを確認しておけば、貯金がいくら必要なのかわかります。また、転職の軸を決めたり、自己理解を進めたりすると、退職後に良いスタートが切れます。
体力・精神的に余裕がある人は、転職エージェントに登録しておきましょう。初回面談で自己理解を深めたり、履歴書や職務経歴書の準備ができます。

