この記事では、このようなお悩みを解決します。
- なんとなく生きづらさを感じている
- 会社での人間関係がうまくいかないのは内向的な性格のせいだと思っている
- 内向型が生きやすくなる方法があれば知りたい
内向的な性格に約30年間悩み、今では前向きに過ごせるようになった私が、日常で簡単に試せる方法を解説します。
この記事を読んで、毎日を少しずつ明るくしていきましょう!
内向的な自分を責めないでください
本題に入る前にお伝えしたいのは「自分を責めないでほしい」ということです。
内向的な性格はネガティブなものではなく、強みとなる特徴も多くあります。
大切なのは、内向的な性格の自分を理解して、強みをどう活かしていくのかを考えることです。
内向型の特徴
まずは「内向型ってどんな人?」と思われている方へ内向的な人の特徴について解説します。
内向的な人とは「興味・関心が自分の内側に向く人」のことを指します。
たとえば
- 一人の時間を大切にして、内なる自分との会話を楽しむ
- 物思いにふけることが好き
- 思ったことをすぐには言わず、頭の中で考えてから発言する
- 自分の知識になったり、成長につながったりする中身の濃い会話が好き
その他にも内向型の特徴をいくつかあげていきましょう。
内向型の強み
ネガティブに思われてしまう内向型にも下記のような立派な強みがあります。
- 周囲の人の小さな変化に気づく
- 物ごとを深く考えることができる
- 一度集中すると長時間続く
- 忍耐力がある
内向型だからと落ち込む必要はなく、強みをどう活かすのかを考える方が良いのです!
内向型=『人嫌い・内気・人見知り』は間違い
よく間違った認識をされるのが「内向型=人嫌い・内気・人見知り」ということです。
これらの特徴は、内向的な人が必ずしも当てはまるものではありません。
内向型であっても、人と話すのが好きだったり、興味関心があることに対しては積極的になれる人もいます。
内向型の特徴は、こちらの記事で詳しく紹介しています。
内向型が生きづらいと感じる1つの理由
内向型が生きづらさを感じる原因について、私の経験から至った結論は『深く考えてしまう(思考力がある)から』です。
書籍『内向型を強みにする(マーティ・O・レイニー)』では、著者がカウンセリングをした内向的な人は、自分に生まれつき欠陥があると思い込んでいる人が大勢いたと述べています。
そのうえで、内向型が感じる羞恥心と罪悪感について下記のように解説しています。
羞恥心とは、タールのように体にべったり貼りついた、苦痛に満ちた強い屈辱感である。
それは、ありかたにかかわっている。自分には価値がない、とか、生まれつき欠陥がある、などと思うとき、人は羞恥心を抱く。
その結果、生まれるのは、無力感と絶望感だ。
(中略)
彼らが罪悪感を抱く理由はたくさんある。
内向型の人の多くは、より広い視野をもって人間同士のかかわりを見ている。
そのため、自分の言動が他人にとってどんな影響を与えるかをひどく気にするのだ。
また、内向型の人は、自分にとって迷惑なことーーたとえば、邪魔されることなどーーは、他の人にとっても迷惑だろうと考える。
彼らは非常に観察力が鋭いので、自身のささいな失敗についても罪悪感を感じる。
引用:内向型を強みにする(マーティ・O・レイニー)
内向的な人は、「(自分に自信がなくて)恥ずかしい」、「(自分の言動に対して)申し訳ない」という感情を抱きやすく、結果的に人との距離をとることや、自分の殻にこもることにつながると言います。
たとえば、このような思い込みをしていませんか
- 私はあの人から嫌われている
- 自分には人前で話す能力は全くない
- 周りの人は私のことを仕事ができない人間だと思っている
- 仕事がつらい、休みたいは甘えである
深く考えすぎて、ネガティブ思考の沼にハマってしまうので、「本当にそうなのか、なぜそう思うのか」などと、一歩立ち止まれるといいかもしれません。
ネガティブ思考の沼には要注意です
次の章では、具体的に日常生活の中でどのように過ごせばいいのかを紹介していきます。
内向型が生きやすくなるためには
内向型が生きやすくなるためには、自分を大切にすることが重要です。
次から具体的に見ていきます。
自分のこころに耳を傾ける
自分の心の状態、何を感じているのかを意識的に理解してみてください。
生きやすくなるために何をすればいいのかが分かりやすくなるからです。
たとえば
- 今の自分は、身体的・精神的エネルギーがどのくらい残ってる?
- それは本当にやりたいこと?
- 「~すべき」が優先されてない?
- そのイベントや飲み会は参加しないと悪影響がある?
自分のことに意識を向ける
SNSで毎日が充実していそうな友人を見て落ち込んだり、仕事のできる同僚と比べて落ち込んでしまったりと、「人と比べる」ことが、私たち内向型を生きづらくしている原因の一つなのです。
心理カウンセラーの小日向るり子さんは、人と比べる原因について下記のように述べています。
「他の人と比較する」というのは誰もが持っている心理ですが、この思考が強い人とそうでない人がいます。性格や育った環境、もしくはそれらの要因が複合的に合わさり、人と自分を比べる思考に影響を与えているのです。
引用:https://www.cosmopolitan.com/jp/beauty-fashion/health/a41701706/comparing-ourselves-to-others/
人と比べる主な原因
- 自分に自信がない
- 自分の行動が正しいと認めるために比較する
- 他人軸で判断している
- 友人や同僚が正しいと思い込んでいるために比較してしまう
- 負けず嫌いな性格
- 相手に勝つことで満足するために比較する
自分へ意識を向けることにエネルギーを使いたいですね。
無理しない人付き合いを試してみる
「いい人」を演じようとして辛くなってしまっている人は、人付き合いのやり方を変えてみるのも一つの方法です。
内向型の人付き合いのポイント
- 交友関係は『狭く深く』
- 内向型は自分の内側に興味関心があるので、同じ価値観や趣味の人と気が合う可能性あり
一度仲良くなってしまえば深く付き合うことができるでしょう
- 内向型は自分の内側に興味関心があるので、同じ価値観や趣味の人と気が合う可能性あり
- 無理に人付き合いをしない
- 仕事の同僚とはプライベートのところまで関わらない
無理に外向的に振舞わない
- 仕事の同僚とはプライベートのところまで関わらない
- 視点を変えて人の話を聞いてみる
- その人がなぜそのように考えるのか、何が好き(嫌い)なのか、話の裏側について考えてみる
- 自分の目標達成するために必要な人とだけつながる
- 自分と価値観や興味関心のある分野が重なっている可能性があるので、深く関係を築きやすい
こちらの記事では、具体的に内向的な人の人付き合いについて紹介しています。
自分に合った環境に身をおく
今の環境が合っていないと感じている人は、仕事や友人関係などを思い切って変えるのも一つの方法です。
このブログでは、内向型が強みを見つける方法や、仕事についての悩みにお答えする記事を用意しています。
ぜひ参考にしてみてくださいね。
本に元気をもらう
同じ悩みを持つ人に向けた本を読んでみるのがおすすめです。
本を読むのがおすすめな理由
- 自分と同じように「自分嫌い、自己肯定感が低い、自分を変えたい」と悩んでいる人はたくさんいる
- 人それぞれの考え方があって、悩んでいることはおかしくない
- 自分のままで生きて良い
本から元気をもらうのが良いのはわかった。
でも、同じような本がたくさんあってどれがいいかわからない…。
おすすめの本5選
特におすすめの本を紹介します。
- 内向型を強みにする(マーティ・O・レイニー)
- 内向型の特徴をはじめパートナーや子供との付き合い方など実生活で使える術がわかる
- もう内向型は組織で働かなくてもいい(堤ゆかり)
- 内向型の特徴や強み、内向型を活かす仕事を見つける5ステップがわかる
- 内向型人間だからうまくいく(カミノ ユウキ)
- 内向型の長所を活かした働き方がわかる
- 内向型人間のすごい力(スーザンケイン)
- 内向型について詳しく知りたい人はこの本がおすすめ
- 内向型の自分を変えたいと思ったら読む本
- タイトル通り”自分を変える”ことにフォーカスされた本
本の選ぶときのポイント
本は、下記のポイントを意識して自分に合った本を選んでくださいね。
- 図や表などが入って読みやすいか(活字だけが良い人は活字が読みやすいか)
- 著者が同じような悩みを持っていた過去があったか
- 著者が悩みを克服しているか
私はタイトルで自分の悩みを解決できそうかで買ったりしてます。
内向的な人にとって幸せとは?
内向的な人にとっての幸せを理解できれば、生きづらさがもっと解消できるはずです。
ぜひ読み進めてくださいね。
内向型は少ない刺激で幸せを感じる
内向的な人は刺激が多いこと(騒がしい場所・大勢の人がいるイベント・情報量が多いところなど)を苦手とする人が多い印象です。
そのため、一人の時間、時間がゆっくり流れるようなカフェや自然の中、親しい友人との会話などで幸せを感じることができるでしょう。
「一人でも、お金をかけなくても幸せを感じられる」内向型は素敵ですよね。
幸せを感じる仕組み
そもそも人はどのようにして幸せを感じるのでしょうか。
幸福には3つの種類があると言われています。
3種類の幸せ
- セロトニン的な幸福
- リラックスしている、精神が安定している状態で感じる幸福
【例】天気が良い日に外を歩いて「気持ちいいな」と感じる
- リラックスしている、精神が安定している状態で感じる幸福
- オキシトシン的な幸福
- 人や動物とのつながりで感じる幸福
【例】スキンシップ、目を見て会話をする
- 人や動物とのつながりで感じる幸福
- ドーパミン的な幸福
- 何かをやり遂げたときや、得た時に感じる喜び・楽しさ
【例】試験に合格して喜ぶ、上司から仕事ぶりを認められる
- 何かをやり遂げたときや、得た時に感じる喜び・楽しさ
参照:樺沢紫苑著『精神科医が見つけた3つの幸福 最新科学から最高の人生をつくる方法』より
人間が感じる“幸せの正体”を徹底解説。精神科医が教える「3つの幸福物質」の出し方
参照:健康管理検定 りずみんの健康管理コラム
幸せホルモンには種類がある!出し方を学ぼう!
幸せを感じる方法(一例)
- セロトニン的な幸福
- 天気が良い日に散歩する、カフェでゆっくりと過ごす、太陽の光を浴びる
- オキシトシン的な幸福
- 恋人や家族とスキンシップをとる、親しい友人と思い出話で盛り上がる
- ドーパミン的な幸福
- 仕事で昇進する、目標を達成する
幸せを感じる仕組みを知っておけば、意識的に行動ができて豊かな人生を送ることができるでしょう。
ぜひ、この3つの幸せを理解して、生活の中に取り入れてみてください。
内向型が幸せを感じやすいこと
内向型は、外向型に比べると少ない刺激でも幸せを感じられる人が多い印象です。
たとえば、下記のような日常の小さなできごとにも「幸せだなぁ」と思えるでしょう。
内向型が幸せを感じられること
- 自炊して家族と自宅で食べる食事
- 晴れた日の散歩
- 仲の良い友人との会話
- 新しいことを学ぶ
まとめ
今回は、生きづらさを感じている内向型がどのようにすれば生きやすくなるのかについて紹介しました。
タップして戻れます
今回の記事で一番伝えたいことは、内向型の自分を責めないでほしいということです。
自分を大切にして、どうすれば生きやすくなるのかを模索して行動に移していけばきっと道は開けるはずです。
前向きに過ごせるように少しずつ前進していきましょう。