損保事務についてこのようなお悩みはないでしょうか。
- 損保事務ってきつい仕事?
- 辞める人が多いって聞くけど本当?
- 実際に損保事務で働いた経験がある人の声を聞きたい!
- 自分に合っている仕事なのか気になる!
損保事務の仕事は専門性が高く、多くのスキルが求められるため、決して楽な仕事ではありません。ですが、損保事務として働くメリットも同じように多くあります。
この記事では、損保事務の仕事内容・働くメリット、求められるスキルについて解説します。

損保業界で8年働いた私が解説します。
この記事を読めば、損保事務のリアルな体験談がわかるので、転職先の候補にするか判断できます。
ざっくりまとめ
- 精神的な負担が大きい、専門知識が必要、ルールが細かくて正確な事務処理スキルが求められるなどの理由からきつさを感じて辞める人もいる
- ライフステージが変わっても働きやすい、実生活に活かせる知識が身につく、社会貢献度が高い仕事ができるなどのメリットがある
- 損保事務の書類添削・面接対策を受けられるので、エージェントが便利
損保事務の仕事内容


損保事務は、下記のような部門(企業)で主に内勤業務を行う職種です。
- 保険会社(営業部門/損害サービス)
- 保険代理店
- 事業会社の保険部
損保事務の仕事内容
部門 | 仕事内容 | |
---|---|---|
損害保険保険会社 | 営業部門 | ・代理店の育成 ・代理店への事務指導 |
ス部門 損害サ | | ・事故受付 ・保険金支払い可否の判断 ・初動 ・過失交渉 ・保険金支払い | |
保険代理店 | ・見積もり作成 ・申し込み ・保険の提案 ・契約保全(変更、更新、解約) | |
事業会社の保険部 | ・自社にあるリスクを把握、対策 ・自社に合った保険商品の選定 ・契約の更新、変更手続き ・保険金請求の手続き |
次に一般事務との比較をします。
損保事務と一般事務の仕事を比較
損保事務は、保険商品や法律の知識が必要で専門スキルが身につくのが特徴です。
損保事務 | 一般事務 | |
---|---|---|
仕事内容 | ・損害保険金支払い手続き ・保険契約の管理 ・代理店の指導など | ・書類作成 ・データ入力 ・電話対応 ・スケジュール管理など |
スキル・知識 | ・保険商品 ・契約内容 ・約款 | ・PCスキル ・事務処理能力 |
顧客対応 | ・顧客や代理店とのやり取りが多い ・感情的になっている人も多い | ・社内や取引先とのやり取りが多い |
難易度 | ・保険の専門知識 ・法律の知識が必要で複雑なケースもある | ・ルーティンワークであれば難易度低め |
将来性 | ・損保業界でのキャリアアップ | ・業種問わずキャリアアップが可能 |
損保事務辞める人が多いと言われる理由5選
損保事務がきつい、辞める人が多いと言われる理由は、次のような点があります。
精神的な負担が大きいから
精神的な負担が大きいことは、辞める人が多い原因の一つです。特に損害サービスの仕事では、事故や災害など、お客さまが精神的に不安定な状況であるため、クレームや厳しい言葉をたびたび受けます。



私も損害サービスで働いていたころは、精神的に疲弊していました。
お客さまの状況に合った対応をする必要があることを理解しましょう。
正確な対応や処理を求められるから
保険事務は、正確なお客さま応対や事務処理が求められます。お客さんの個人情報の取り扱いやお金に関わる処理がメインだからです。
たとえば、保険金の支払い可否を誤って伝えてしまうと、お客さまからの信頼を失いかねません。
常に細心の注意を払いながら仕事をしなければならない点を理解しましょう。
細かいルールや規則があるから
損保事務は、保険会社の規則やルールに合わせて処理を進めます。細かい規則やルールを覚えるのが苦手な人にとっては、ストレスを感じやすい環境です。
女性の人間関係がしんどいから
損保事務の職場は、女性が多い傾向にあります。女性特有の人間関係が苦手な人にとっては、ストレスを感じやすいかもしれません。必要以上に気を遣ったり、その場にいない人の陰口を聞いたりと、仕事以外のところで疲弊することも……。
勉強し続けないといけないから
損保事務では、常に知識をアップデートし続けなければなりません。自動車保険は毎年のように商品改定が行われます。職場での勉強会や自己学習で知識を身につける必要があります。
損保事務で働いてきつかったこと


私が、損害サービスと保険代理店の事務で働いてきつかったことを紹介します。
感情的な人の電話応対
損害サービスでは、交通事故や自然災害に遭った人を相手にします。そのため、感情的になっている人が多いです。ときには心無い言葉を投げられることも。



仕事とプライベート切り替えるのが苦手だった私にとっては、きつい仕事でした。
規定や事務ルールが細かい
損保事務は、保険法などの法律、保険会社の規定やルールに沿って処理を行います。非常に細かく、すべてを覚えるのは困難です。
不明な点は、規定集を見ながら自分で調べる必要があります。細かい文章を読み解くのに苦手意識がある人はきついと感じるでしょう。
業務量が多い
損害サービス、保険代理店どちらも業務量は多かったです。損害サービスにいたころは、新規案件のお客さま対応をしているときに、別件の問い合わせが来ることも頻繁にありました。
事務処理をしながら電話応対をしていたので、マルチタスク力が鍛えられます。
損保事務として働くメリット


損保事務は、きついばかりではありません。
メリットもあるので、いくつか紹介します。
スキルアップが可能
損保事務は、専門知識や事務処理力などのスキルが身につきます。
- 保険の商品知識
- 電話応対
- 書類作成などの事務処理
- 法律知識
これらのスキルは、他の業種でも活かすことができるため、キャリアアップにもつながります。
感情をコントロールする力がつく
損害サービスで働き続けると、感情をコントロールする力が鍛えられます。損害サービスは感情労働※の要件に当てはまります。
感情コントロール力が身につくと、どのような仕事も精神的にやりやすくなるでしょう。
ライフステージが変わっても働きやすい
ライフステージが変わっても働き続けやすいです。
保険業界は女性が多い傾向にあります。
出産や育児などへの理解があり、働き続けやすいでしょう。



私が勤めた保険会社や代理店でも、産休・ 育休を取っても復帰してる人がほとんどでした。
長く働きたい人には損保事務が向いてます。
実生活に活かせる知識が身につく
損害保険の知識は実生活に役立ちます。自分に合う保険を探したり、友人や家族にも保険のアドバイスができたり。
仕事で身についた知識を私生活で生かせるのは一石二鳥です。
社会貢献性が高い仕事ができる
契約者の生活を支える役割がある社会貢献性が高い仕事ができます。損害サービスは、交通事故や自然災害などに遭って困っている契約者へ経済的なサポートをする仕事です。
たとえば、火災に遭って自宅が全焼になった契約者へ迅速に適切な保険金を支払うことで、生活再建が早くできるようになります。
損保代理店の事務と損害サービスを比較!


私が経験した、保険代理店の事務と損害サービスの仕事を比較してみます。
保険代理店の事務 | 損害サービス | |
---|---|---|
年収 | 約250~350万 ※地域や雇用形態によって異なる | 約400万~600万 (地域や役職によって異なる) |
業務内容 | 契約募集、見積もり、計上、変更・更新手続きなど | 示談交渉、損害調査、保険金支払いなど |
繁忙期 | 毎年2~4月 | 毎週月曜日、大型連休明け、3月・9月 |
必要なスキル | 商品知識、保険募集の知識 コミュニケーション力 | 商品知識、交渉スキル 対人折衝力、法律知識 |
お客さま | 事故や災害に備えて契約を検討している | 事故や災害に遭って不安な思いをしている |
取扱い商品 | (乗合代理店の場合) 複数の保険会社の商品知識 | 所属している保険会社の商品のみ より深い知識が必要 |
どちらの仕事も専門知識は求められますが、年収は保険会社の方が高くなっています。
損保事務に必要なスキル


損保事務に必要なスキルを紹介します。
これから紹介するスキルは、仕事をしていくうちに身につけていけば大丈夫です。
新しい知識をインプットし続ける力
常に新しい知識をインプットできる力があると、損保事務で役立ちます。保険商品はほぼ毎年改定があるため、知識のアップデートが欠かせません。
正確な事務処理スキル
損保事務は、保険金支払いなどお金に関する処理がメインです。支払う保険金の額を誤ったり、お客さまが支払する保険料の計算を誤ったりすると、信用を失いかねません。
一つひとつの業務をミスなく丁寧に行う必要があります。
細かい文章を根気よく読む力
細かい文章を読み込むスキルも必要です。損保事務では、約款や規定集などに沿って処理を行います。
これらの文章は細かくわかりにくいため、丁寧に読み込んで理解する力が求められます。
PCスキル
ExcelやWordなどの基本的なPCスキルが必要です。保険代理店では、顧客情報の管理にExcelを使ったり、案内文書をWordで作成したりと、PCスキルが必要な場面が多々あります。
損保事務に必要な資格
損保事務として働くために必要な資格を紹介します。
【必須】損害保険募集人
損保事務として、商品を販売するためには『損害保険募集人』という資格が必要です。
損害保険募集人は、基礎単位と商品単位(自動車・火災・傷害)があります。
たとえば、自動車保険を取り扱う場合、基礎単位と自動車単位が必要です。
5年ごとに更新が必要で、再度試験に合格することで継続できます。
【必須な場合も】生命保険募集人
生命保険を販売するためには、『生命保険募集人』の資格が必要です。
一般、専門、応用課程など6種類の資格があります。
私が勤めた損害保険会社では、一般課程の資格取得が必須でした。
一般課程は、更新はありません。
生保・損保ともに難易度はそこまで高くありませんので、テキストと問題集で十分に合格できる資格です。
まとめ
損保事務は、[きつい」と感じることが多々ある仕事ですが、メリットも多い仕事です。
社会的貢献度が高い仕事で専門知識が身につき、女性が長く働き続けられる環境が整っている職場で働けます。
損保事務への転職は、エージェントを利用するのが便利です。
履歴書と職務経歴書の作成、面接対策などにおいて、事務職にあった対策ができるからです。
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