- 未経験からでも大丈夫?
- 自分に生命保険事務ができるのか不安
- 実際に働いた人の声を聞きたい
難しそうなイメージがある生命保険事務ですが、未経験からでもできます。ただし、向き不向きがあるので入社前に自分に合うか見極めておくべきです。
このブログでは、生命保険事務で働いた経験がある人にアンケートを実施しました。リアルな生命保険事務の実態を知ることができるので、自分の適性を判断できます。この記事を読んで「思ってた仕事と違った」と後悔しないようにしましょう。
生命保険事務は、お金にかかわるクレームや細かい規定、営業社員からの無理な要求などきついことが多い仕事です。ただ、生命保険業界は女性が多く、福利厚生も手厚い傾向にあるため、働きやすい環境があります。自分の生活に役立つ知識が身につくのもメリットです。正社員をめざす場合、転職エージェントに求人を紹介してもらう、紹介予定派遣として入社するなどの方法があります。生命保険事務をめざすのであれば、事務職に特化したエージェントを使いましょう。事務職用の書類添削、面接対策などのサポートを受けられます。
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アンケートでわかった生命保険事務のきついところ5選

ここでは、生命保険事務のきついところ5選を紹介します。
- お金にかかわるクレームがきつい
- 厳しいルールに対応するのがきつい
- 繰り返す商品改定で常に新しい商品知識を覚えるのがきつい
- 営業社員からの無理難題な要求がきつい
- 女性の人間関係がきつい
お金にかかわるクレームがきつい
生命保険事務のクレームはお金がかかわるものがほとんどです。お金が絡むとシビアになりやすく、感情的なお客さまも多いです。

何十年も保険料を払っているんだから、保険金が払われないのはおかしい!



あなたが支払いできると言ったんでしょ?



なんで保険に入れないんだ!納得できる理由を説明してくれ!
自分に向けられていないとわかっていても、日常的に怒られると、徐々に精神的な負担が大きくなります。
厳しいルールに対応するのがきつい
生命保険事務には、細かく定められたルールや規定が多くあります。契約書類の書き方を覚えるのもひと苦労です。細かいルールや規定を把握しておかなければお客さま対応ができません。経験を積むことで、徐々にスムーズに対応する力が身につきます。
細かいルールは、契約者からいただいた保険料を正しく使うために必要です。不正請求などを見逃さないように、日頃から高くアンテナを張ることも仕事のひとつです。
繰り返す商品改定で常に新しい商品知識を覚えるのがきつい
生命保険や医療保険は、定期的に商品改定があります。事務処理のやり方が変わるケースもあります。改定のたびに知識をアップデートして、お客さま対応に反映させることが必要です。
すでに契約があるお客さまには以前の規定が適用されるので、過去の商品知識も覚えておかなければなりません。常に新しい知識を増やすのが苦手な人にとって生命保険事務はきつい仕事です。
- Aさん:2000年に契約 → 2000年時点の規定を適用
- Bさん:2026年に契約 → 2026年時点の規定を適用
営業社員からの無理難題な要求がきつい
営業社員から無理難題な要求を受けることもあります。営業社員からの要望と、厳しい社内規定の板挟み状態がきついと感じる人もいます。
- 営業社員の目標達成のために自身や家族が保険に加入する
- 引受できるかどうか微妙なものを本社へ交渉して引き受ける
- 営業が好意にしているお客さまへ手厚い対応を求められる
無理な要求は断ったり、臨機応変に対応したりすることが大切です。
女性の人間関係がきつい
女性同士の人間関係がきついと感じる人もいます。生命保険事務は女性社員がメインです。
- お昼の時間を一緒に過ごす
- 興味のない話題にのる
- その場にいない人の陰口に付き合わされる
会話は仕事のことだけにして深入りしない距離感を保てば、気にならなくなります。
生命保険事務は『正確にルーティン業務をこなしつつ常に冷静さを保てる人』が向いている


生命保険に向いている人は『正確にルーティン業務をこなして常に冷静さを忘れない人』です。以下4つのタイプごとに紹介します。
- コツコツと正確にルーティン業務ができる人
- 常に冷静な対応ができる人
- 営業社員やお客さまと円滑にコミュニケーションがとれる人
- 学ぶことをやめない人
コツコツと正確にルーティン業務ができる人
コツコツと正確な作業ができる人は生命保険事務に向いています。生命保険事務は、ルーティン業務が多いです。ルーティン業務が多いと、慣れや気の緩みでミスする可能性が高まります。いつでも初心を忘れず、慎重に事務処理をこなせる人は生命保険事務向きです。
常に冷静な対応ができる人
常に冷静な対応ができる人は生命保険事務に向いています。クレームを受けたとしても、保険会社としてやるべきこと、守るべきルールを頭に入れながら毅然とした態度で対応する力が求められます。
アンケートでの声
- お客様対応ではトラブルが発生することもありますが、そんな時冷静でいられるかいられないかで大きく違うと思います。(30代後半 女性)
- 業務量の増加にも冷静に対応できる人が向いていると思います。(40代前半 女性)
事務量が多いときでも冷静さを失わず、正確な処理ができる力も必要です。
営業社員やお客さまと円滑にコミュニケーションがとれる人
生命保険事務では、営業社員やお客さまとのコミュニケーションが多くあります。
- お客さまの声を聴く力
- 相手が何を求めていてどうしてほしいのかを察知する力
- 営業社員から依頼された業務を嫌な顔をせずに受ける人間力
アンケートでの声
- たくさんの人とかかわることが好きな人が向いています。(30代後半 女性)
- 几帳面さと柔軟性を併せ持つ人が向いてると思います。(40代前半 女性)
学ぶことをやめない人
正確な事務処理をするためには、常に学び続ける必要があります。
- 商品改定の知識
- 資格の勉強
- 生命保険の周辺知識
- 時事ニュース
難しい資格は必要ありませんが、常に知識をアップデートする意識をもって働くことが大切です。
生命保険事務は『精神的な負担を感じやすい、自分のやり方で働きたい人』には向いていない


『精神的な負担を感じやすい、自分のやり方で仕事をしたい人』は生命保険事務には向いていません。以下3つのタイプごとに紹介します。
- 精神的に打たれ弱い人/ストレス耐性が低い人
- 周りの雰囲気に流される人
- 裁量をもって働きたい人
精神的に打たれ弱い人/ストレス耐性が低い人
生命保険事務は、ストレス耐性が低い人にとっては負荷が大きい仕事です。電話では声に感情が出やすく、高圧的な話し方になりやすいです。相手の不満げな声に動揺することなく、冷静に判断しながら業務を進める力が求められます。
相手の「求めていること・不満なこと」に目を向けて対応すれば感情に流されにくくなります。
アンケートでの声
- 限られた時間の中で正確な処理が求められる場面や、厳しい意見に対応する場面も想定されるため、精神的な負担や変化への対応が苦手な場合、生命保険事務には向いていないと思います。(40代前半 女性)
周りの雰囲気に流される人
周りの雰囲気によって業務の質が下がってしまう人は、生命保険事務向きではありません。生命保険事務は正確な事務処理が求められるからです。周囲の慌ただしい雰囲気に焦りを感じて、普段では考えられない簡単なミスをする人は向いていません。
自分の集中力を高める方法を見出したり、重要な業務から進めたりしてミスを発生させない工夫が必要です。
裁量をもって働きたい人
裁量を持って働きたい人は、生命保険事務には向いていません。生命保険事務は、多くの社内規定や法律によって厳格に事務ルールが定められているからです。一方で、自分がやるべきこと、守るべきルールが明確になっていた方がいい人にとっては、働きやすい環境です。
生命保険事務として働くメリット


生命保険事務として働くメリットは、働きやすさと生活に役立つ知識です。
生命保険の知識が身につく
自分のライフプラン設計や資産形成にも役立つのが、生命保険事務として働くメリットです。支払査定であれば保険金の支払い可否を細かく理解できます。契約募集であれば幅広い商品知識が身につきます。
ライフステージが変わったときの保険の見直しをしたり、親戚・家族に保険のアドバイスをしたりできます。自分の生活にも役立つのであれば、生命保険を勉強する価値を見い出せるはずです。
福利厚生が充実している
生命保険会社であれば、福利厚生が充実している企業が多いです。
- 福利厚生サービス※さまざまなサービスがお得に受けられるサービス
- 住宅補助
- 人間ドックや予防注射の補助金
- 従業員向けの保険に無料で加入
社員の心身をサポートする制度や経済的な補助があるかを確認しましょう。
長く安定して働ける
生命保険事務は、比較的長く安定して働くことができるのがメリットです。保険会社はとくに福利厚生が充実している会社が多い傾向にあります。女性が多ければ、柔軟な働き方に理解がある職場が多いです。時短やフレックス勤務など柔軟な働き方や急なお休みに対応してもらえます。出産や育児を経験しても働き続けている先輩社員がいるかを事前にチェックしましょう。
生命保険事務の仕事内容と年収


生命保険事務の業務は、以下の5つです。
- 保険金の支払査定
- 営業事務
- 契約保全
- 商品販売(契約募集)
- カスタマーサポート
保険金を正しく迅速に支払う『支払査定』
お客さまからの請求に対して、保険金を支払う仕事です。
- 請求書類の不備チェック
- 保険金支払い可否の判断
- 発生した事象の審議を審査
- 代理店とのやりとり
不正請求がないか常に高いアンテナを張りつつ、正確かつ迅速に保険金を支払うことが求められます。支払い査定は、病気やけがをした方へ適切な保険金を支払うという社会的責任の大きい仕事です。困っている人を保険金支払いで直接助けることにやりがいを感じる人もいます。
代理店指導や営業サポートを行う『営業事務』
生命保険の営業事務では、代理店の指導や営業社員のサポートをします。
- 代理店へ事務処理のアドバイス
- 新商品の勉強会の開催フォロー
- 申込書の不備チェック
- 契約内容をシステムに入力
営業部門では事務処理スキルだけではなく、代理店と信頼関係を築くことも大切な仕事のひとつです。特に付き合いが長い代理店とは、先輩方がこれまで培ってきた信頼を失わないよう慎重な対応が必要です。
契約の変更や解約を行う『保全業務』
生命保険事務の保全業務は、契約変更や解約などすでに契約があるお客さまの対応をします。
- 保険金受取人の変更や解約手続き
- 改姓や住所変更の手続き
- 更新のご案内
- 保険料入金管理や督促
保険料の入金管理は、保険金の支払い可否に直結する重要な業務です。支払い猶予を過ぎたら、保険金が支払われない事態になりかねないので、慎重な対応が求められます。代理店は仲介(媒介)のみで、契約を成立できるのは保険会社です。
新規契約をご案内する『契約募集』
契約募集の仕事内容は、おもに新規契約を結ぶことです。
- プランのご案内
- 見積もり・申込書の作成
- 申込書のシステム入力
- 証券発行
生命保険は長期契約が多いです。お客さまが納得して契約を締結できるようにわかりやすく伝える力が求められます。
お客さまの悩みや疑問を解決する『カスタマーサポート』
カスタマーサポートは、お客様からの各種問い合わせを受ける仕事です。
- 保険金給付についての質問
- 契約変更などの手続き案内
- 必要書類の発送
おもに電話でお客さまと直接かかわる部門です。声だけで保険の専門知識や複雑な手続きについて説明する必要があり、保険会社や代理店の印象を決める部門でもあります。保険の知識だけではなく、コミュニケーション力も求められる仕事です。
生命保険事務として働くには


生命保険事務として働く方法は、雇用形態(正社員・派遣・パート)で異なります。
正社員なら転職エージェントを利用
正社員をめざすなら転職エージェントがおすすめです。履歴書・職務経歴書の添削、求人紹介、企業との日との日程調整などすべて代行してくれるので、はじめての人でも安心して転職活動を進められます。職場の雰囲気や実際の残業時間などリアルな話を聞けるのが、自分で直接応募する方法にはないメリットです。
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紹介予定派遣ならお試しで働ける
紹介予定派遣は、一定期間(6ヶ月など)を派遣として働いた後、正社員として働くことを前提とした雇用形態です。紹介予定派遣として働くためには、派遣会社へ登録が必要です。
マイナビスタッフは、大手派遣会社のひとつで、金融事務の派遣の求人も多く取り扱っています。


東京海上日動キャリアサービスは、金融事務の紹介予定派遣での求人を多く取り扱っています。


パートなら求人サイトや公式サイト
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生命保険事務によくある質問


生命保険事務についてよくある質問を紹介します。
- 生命保険事務をやっていて楽しいこともある?
- 生命保険事務の年収は?
- 生命保険事務のパートでもきつい?
生命保険事務をやっていて楽しいこともある?
今回のアンケートで出た生命保険事務のやりがいは以下のとおりです。
- お客さまの役立つ仕事ができている充実感
- 生命保険の知識が増えること
- 身近な人の役に立てること
最初は専門用語や業界特有のルールなどに混乱するかもしれません。業務をこなしていけば、保険の知識が専門スキルとして積み重なって将来のキャリアの選択肢を広げる財産となります。
生命保険事務の年収は?
保険事務(生保・損保含む)の平均給与は以下のとおりです。出典:indeed
- 時給:1,492円
- 年収:約426万円
組織(保険会社や代理店)の違いや、職種(支払い査定や営業事務など)によって異なります。生命保険事務は一般事務よりも平均年収は高い傾向にあります。
一般事務の平均給与は以下のとおりです。
・正社員:年収396万円
・派遣社員:時給1,389円
・アルバイト・パート:時給1,185円
出典:求人ボックス 給料ナビ
生命保険事務のパートでもきつい?
パートでもきついと感じる人はいます。細かく決められたルールや規定を守りつつ正確な事務処理が求められるのは、社員もパートも同じだからです。通常の業務以外(新入社員の指導など)の仕事がない、イレギュラー案件は担当しないなどで正社員と差別化を図っている会社もあります。一方で、子どもの関係で急なお休みがとりやすいなど働きやすい職場が多いのも特徴です。
専門知識が必要な生命保険事務はキャリアの選択肢を広げてくれる
生命保険事務は、保険金支払いなどお金にかかわる業務が多いため、感情的なお客さまの対応が求められる場面もあります。一方で、病気やケガで困っているお客さまへ保険金給付を行うという社会的役割が大きい仕事です。自分自身や身近な人のライフプランの設計や資産形成に活かすこともできます。生命保険事務で培われた専門知識は、将来のキャリア選択の幅を広げてくれます。
正社員をめざす人は、転職エージェントの利用が便利です。正社員は一度入社したら、辞めるのは手間と労力がかかります。なるべく後悔しないためには、職場の雰囲気やリアルな働き方の声を聞いた方が良いです。事務職をめざす人は、求人数が多い大手のエージェントと事務職に特化したエージェントの両方に登録して、担当者や求人の質を比較してみましょう。
総合型エージェント


特化型エージェント















