- 家族や友人、頼れる人にはすべてに声をかけ尽くした。もう新規開拓なんて無理……
- いつもノルマに追われてプレッシャーに耐えられない
- 交通費や接待費、働いた分だけ自腹が増えてきつい
生命保険の営業は、常にノルマのプレッシャーがつきまとい、給与も不安定。心を削りながら自腹を切って働く、過酷な仕事です。「病みそう……」と感じるのも無理はありません。このブログでは、生命保険の営業を経験した方々へアンケートを実施。生命保険の営業できつかったことを調査しました。
この記事では、病む前にできる対処法や実際に体調を崩して退職を余儀なくされた方の体験談を紹介します。自分にはほかの道もあると考え、心に余裕がある生活につなげましょう。
<アンケート実施内容>
生命保険の営業で病むのはあなたの能力不足が原因ではありません。生命保険の営業は、自分のお金や時間を削りながら、常に数字のことばかりを考える”終わりがない戦い”だからです。「今の環境がすべてだ」と思い込まず、社外の人と話す、いつでも辞められる準備をするなど、心の逃げ道をつくっておくことが大切です。「いざとなったらほかの会社へ行ける」という安心感があるだけで、数字や人間関係に振り回されない自分を取り戻せます。
実際に生命保険の営業が原因で体調を崩して退職せざるを得なくなった人もいます。少しでも余力があるうちに、自分に合った環境を理解する、条件に合う求人を見ておくなど準備を進めましょう。
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【経験者のホンネ】生命保険の営業がつらい7つの理由

アンケートで生命保険の営業がつらい理由を聞いたところ、7つの本音が見えてきました。
- 終わりが見えないノルマと上司から詰められるプレッシャー
- 不安定な給与と自腹経費の過酷さ
- 身近な人に保険を売り込む罪悪感
- 女性同士の人間関係
- 24時間365日拘束による心身の限界
- お客様から断られることが当たり前な環境
- “お客様のため”がいつしか”お金のため”になる
終わりが見えないノルマと上司から詰められるプレッシャー
生命保険の営業で病む理由でもっとも多いのが、終わりの見えないノルマと上司からのプレッシャーです。契約をとれたとしても、翌月にはリセット。ノルマ達成のためにまた、新規顧客の開拓を続ける。頑張っていても、結果が出なければ上司から叱責され……。
しみ怒られ続けたら「自分には価値がない」といった自己否定につながります。
アンケートでも、ノルマへのプレッシャーや厳しい現実についての回答が多く寄せられました。
<経験者の声>
- 成績には追われるし、トレーナーからのプレッシャーもひどく耐えられなかった
- ノルマ未達で上司から厳しい指導を受けたとき
不安定な給与と自腹経費の過酷さ
完全歩合制による給与の不安定さ、交通費や接待費などが自腹であるところも、病む原因のひとつです。生活を守るためにある仕事であるはずが、ノルマ達成のために自腹を切るようになると家計も心も崩壊しかねません。
<経験者の声>



完全歩合制であり金銭的ストレスがとてつもない。月12万の翌月は月100万など不安定でした。お客様に会いに行く交通費、手土産、接待費は全て実費なので月100万もらっても残るのは30万ほどです。



入社1年目は契約件数が0であっても給与が減ることはありませんでした。ですが、2年目以降は契約件数が0の場合、手取りは8万円ほどでした。
身近な人に保険を売り込む罪悪感
家族や親戚、友人など親しい人への営業は、心をじわじわと擦り減らします。大切な人との関係が悪化し、信頼関係が崩壊してしまうことも。



仕事は変えられるけど、大切な人との関係は取り戻せません。
<経験者の声>
- 身近な人間関係に営業せざるを得なかったときはつらかった
- 親族や友人に保険を勧める必要があり、気まずさや人間関係のギクシャクから「続けるのはつらい」と感じた
女性同士の人間関係
女性同士の人間関係は、しがらみを感じることが多いです。
- 一つひとつの言動に神経を使う
- 陰口に付き合わされる
- お菓子配りなど業務以外のところでも気を遣う



お客様にも、職場でも神経を使っていたら、心が病むのは無理ありません。
<経験者の声>
- お世話係の先輩の言い方がひどく、ほとんど教えてもらえなかったり、目の前でため息をつかれたりと0、日常的にモラハラを受け、精神的につらくなり転職を決意した
- 女性社会ですので、会社内の雰囲気が良い営業部もあれば悪い営業部もあると感じています。私が所属している営業部はそこそこ裏表の激しい部署でした。人間関係の疲れで何度か退職を考えた
24時間365日拘束による心身の限界
いつ連絡が来るかわからないため、常に会社用のスマホを気にしなければならない環境で病んでしまう人もいます。お客様の都合に合わせて、平日の夜や休日、ときには自分の予定を変更してまで商談に行かないといけない日もあるかもしれません。
<経験者の声>



飲みの席に誘われて深夜まで付き合って、次の日、二日酔いでも朝に訪問して契約をもらった。



お客様都合のお仕事なので、アポが20時に入ればその時間に訪問しました。
保険営業の働き方を「24時間365日拘束されている」と考えてしまうと、きつくなりやすいです。
お客様から断られることが当たり前な環境
生命保険の営業は断られることが当たり前である点も、病んでしまう原因のひとつです。保険は難しく、緊急性もないため、積極的に保険について考える人は少ないです。
断られ続けると、
- 自分のやり方が間違ってるのかな
- 自分の勧め方が悪いのかもしれない
- この仕事向いてないのかも
など、ネガティブな思考に陥ります。
<経験者の声>



お客様のためを思って準備し説明しても嫌な顔をされ「やっぱり入らない」と断られたときは、努力が報われない虚しさから辞めたいと思った。



(保険は)必ずしも必要なものではないので、断られることや後回しにされることが多く、精神的につらくなった。
“お客様のため”がいつしか”お金のため”になる
最初は、お客様の支えになりたいと思って営業活動していたはずです。しかし、数字に追われるうちに、とにかく契約がほしいと考える自分に嫌悪感を抱きます。
「お客様を騙しているのでは」という後ろめたさと、契約がとれないと生活できない現実。理想と現実とのギャップにストレスを感じ、メンタルがじわじわと擦り減っていきます。
生命保険の営業で病む前にできる対処法


「数字のプレッシャーに負けそう」「もう無理……。」と感じている人は、次の対処法を参考にしてみてください。
- 数字以外に大切なものを考えてみる
- 業務効率を意識する
- 仕事とプライベートのラインを決める
- 社外の人に相談する
- キャリアを見直す
- 異動希望を出す
- いつでも辞められる準備をしておく
数字以外に大切なものを考えてみる
成績(数字)が何よりも大事だとばかり考えると、気が病んでしまいます。成績が悪い=自分には価値がないと考えてしまい、心が折れるからです。成績(数字)とあなたの存在価値は切り離して考えます。
- 契約がとれなくても、できたことに目を向ける
- 自分への合格点を下げてみる
- 昨日の自分より成長したところにフォーカスする
数字がプレッシャーになっている人は、自分の良いところやお客様の悩みや不安の解決に目を向けてみましょう。そうすれば、自然と数字もついてくるはずです。
業務効率を意識する
やみくもに営業活動するのではなく、業務効率を意識します。業務効率化でお客様との時間をつくり出し、営業の質を上げるためです。業務効率化は、心と身体の負担軽減にもつながります。
<営業活動の効率化>
- オンライン面談を増やして移動時間を極力なくす
- 顧客情報を一元管理し、同じエリアのお客様はまとめて訪問する
- インサイドセールスを導入する
<事務処理の効率化>
- ショートカットキーを使ってPC業務の時間を短縮する
- マクロやRPAを使って書類作成などのルーティン業務を行う
- AIを使用して、資料のひな形やメールを作成する
仕事とプライベートのラインを決める
仕事とプライベートの境界線を引きましょう。24時間365日働けば、必ず成績がアップするわけではありません。
- 休日の連絡は翌営業日に返信する
- 会社用のスマホにさわらない日をつくる
長期間、休みなしで働くよりもオンとオフを切り替えた方が、集中力もアップします。
社外の人に相談する
つらいときは社外の人に相談しましょう。利害関係のない人と話すと、今の環境を客観的に見ることができます。次のような公的機関や専門家であれば、余計な気を遣わずに相談できます。
- 地域の相談窓口(保健所や対面・電話での相談)
- 厚生労働省『こころの耳』(電話・SNS・メールでの相談)
- 民間の心理カウンセラー(対面・オンライン)



人に悩みを相談するのは、恥ずかしいことではありません。私も専門機関へ相談した経験があります。
キャリアを見直す
今後のキャリアを見直すのもおすすめです。今の仕事が人生のすべてではありません。 生命保険の営業で培った、聞く力や忍耐力はほかの仕事でも重宝されます。 これまでの経験を棚卸して、別の道があることを知ってください。
今の環境が、自分に合っていないだけの可能性もあります。 視野を広げて理想の姿を描くことで、前向きな気持ちになれます。
異動希望を出す
営業の仕事がきついのであれば、異動希望を出しましょう。
- 保険金支払い査定
- 人事や総務などの管理部門
- 営業事務
すぐに実現は難しいかもしれませんが、何もしないよりは確実に前に進みます。ほかの職種を経験することは、キャリアの幅を広げるチャンスでもあります。
いつでも辞められる準備をしておく
いつでも辞められる準備をしておきましょう。「自分にはこの会社しかない」と思い込むと、限界が来るまで今の働き方を続けてしまうからです。
まずは、どのような働き方をしたいかを考えます。
- 有形商品の営業をしたい
- 複数の保険会社の商品を扱いたい
- チームで目標達成をめざしたい
- ノルマがない仕事をしたい
- 内勤で特定の人と関わりたい
理想の働き方・仕事像が見つかったら、小さいことから少しずつ行動します。
- 絶対にやりたくない仕事、絶対に叶えたいことを考える
- 自分の強みやスキルを見つける
- 気になる求人をチェックしておく
- 履歴書や職務経歴書を書いてみる
- 転職サイトに登録しておく
- エージェントから希望に合う求人を紹介してもらう
求人を見て「この会社で働いてみたいな」「今の会社の方がいいかも」と新たな発見があるはずです。万が一のときに逃げ道があると認識するだけで気持ちがスッと楽になりますよ。
履歴書や職務経歴書を書くのが面倒な人には、レジュマップのような簡単に作成できる作成ツールが便利です。転職サイトやエージェントは、業界や職種に強い会社を選ぶのが良いです。参照:転職エージェントおすすめ10選
生命保険の営業が原因で体調を崩し退職した人の体験談


アンケートにご協力いただいた、はやとさん(仮名)の体験談を紹介します。生命保険の営業によるストレスで体調を崩し、退職を余儀なくされた際のお話を伺いました。
- 名前:はやとさん(仮名)
- 年齢:20代後半
- 職歴:公立中学教員から生命保険の営業
仕事内容
はやとさんの仕事内容は、主に個人のお客様への保険提案とライフプランでした。
- 個人や法人のお客様に生命保険の提案とライフプランニング
- 知人や友人に保険の提案を起点として、新たなネットワークを広げる
- 飛び込み営業経験はなし
- 過去の同僚などからもお客様を増やす
保険営業の仕事にはやりがいを感じていた
はやとさんは、保険営業の仕事にやりがいを感じていました。



お客様の人生設計を一緒に行い、家族が安心できる保険設計をして喜んでもらえたときはやりがいを感じました。事務的な案内や手続きだけではなく、保険設計時にはお子様の名前の由来、二人の出会いなどのヒヤリングもします。



お客様の人生に深く寄り添えるところにやりがいを感じていたんですね。



昔からの友人、その配偶者やパートナーにも信頼してもらえて、頼られることが多くとてもやりがいのある仕事でした。
一番苦労したのは不安定な報酬体系
保険営業の仕事にやりがいを感じていたはやとさんでしたが、経済的なストレスは抱えていたそうです。



経済的なストレスが一番きつかったです。最初は知人友人(への勧誘)なので成績上位になりますが、入社して一年経つと商談は減りました。契約がとれない焦りから、紹介の依頼のために奔走したり、接待したりと手出し金額は増えました。



契約が取れないと生活できない、そんな環境が焦りを生むのですね……。



完全歩合制なので、給与の波はかなり激しかったです。12万だった翌月は100万などかなり不安定でした。しかも、お客様に会いに行く交通費や手土産、接待費はすべて自腹です。たとえ月100万もらっても残るのは30万ほどでした。
保険営業を辞めるきっかけ
最初のうちはお客様のために活動をしていましたが、徐々にお金が目的になってしまったそう。そして、長期に渡る不安定な収入やノルマへのプレッシャーによって体調を崩してしまいました。体調を崩し、以前のように働けなくなり、退職せざるを得ませんでした。
その後、はやとさんは生命保険の営業で培ったコミュニケーション力やヒアリング力、提案力を活かして転職しました。
今の会社がすべてではありません、余力があるうちに準備をしましょう


生命保険の営業で病むのは、心・時間・お金が削られることが原因です。終わりが見えないノルマや身近な人への保険営業で気が滅入ります。さらに24時間お客様の対応が必要なため、自分の時間がなくなり、経費の自己負担でお金もなくなります。
本当にメンタルが病んでしまう前に、今の仕事のやり方を変えたり、逃げ道をつくったりしましょう。「今の会社以外にも道がある」と思える状態がベストです。そのためにまずは、自分の強みやスキルを棚卸しして、絶対にやりたくない仕事は何なのか明確にします。
「そんなの考えてもすぐに出てこない!」という人は、自己分析ツールを使いましょう。ミイダス


今の会社にいないといけない理由はありますか?心に余力があるうちに、少しずつ前に進みましょう。











