- 銀行の後方事務は大変って聞くけど実際はどうなの?
- 今の仕事がきつい、もう少し楽になりたい……
- 未経験だけど自分でもできるのかな
- 銀行の後方事務ってなんとなくカッコイイ
よくわからないまま銀行の後方事務で働き始めたけど想像よりも大変で、すぐ辞めてしまう人も多いです。私は未経験から銀行事務に転職した経験があります。最初はルールの厳しさや細かさに苦戦しましたが、今では当たり前になっています。
この記事では、銀行の後方事務が大変と言われる理由や仕事内容、向いている人について解説します。この記事を読んで、現職よりも精神的に余裕がある日々を手に入れましょう。
銀行の後方事務は、書類の不備チェックや専用端末での入力などがメインです。ミスが許されない環境、お金を扱う緊張感などが大変だと感じる人もいます。ルーティン業務であっても前向きに取り組める人、几帳面で細かいところにも気がつく人は、銀行の後方事務向きです。
銀行の厳しいルールに慣れれば、ほかの事務職でも活かせます。正社員をめざす人は転職エージェント、派遣社員でお試し就業したい人は、銀行事務を多く扱う派遣会社へ登録しましょう。
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銀行の後方事務の仕事内容

後方事務の仕事は、窓口で受付した手続きの事務処理がメインです。事務センターなどで取りまとめている銀行もあります。
<主な業務内容>
- 書類の不備チェック
- 専用端末で入出金の処理
- 証明書などの書類作成
- 電話でのお客様対応
- 特定の時期に集中する処理の対応
書類の不備チェック
書類の不備チェックは後方事務の重要な仕事です。書類の不備ひとつで手続きができないこともあります。たとえば、口座を解約する際は、書類にお届け印を押してもらいます。その印鑑が誤っていれば手続きを進めることはできません。お客さまのお金に関する事務処理のため、慎重に書類チェックをする必要があります。
ほかにも、
- 口座名義人の字体
- 住所・連絡先
- 申込書のチェック漏れ
- 上席者の承認印
など細かい部分までチェックする必要があります。
専用端末で入出金の処理・データ入力
銀行の専用端末で入出金の処理、データ入力も後方事務の仕事です。口座を解約したときに別の口座への振り込み、自動振込サービス※の契約内容の変更を反映させる業務が発生します。銀行独自の端末のため、機械の操作に慣れることが必要です。
伝票作成や各種証明書など書類作成
伝票や各種証明書の作成も後方事務の仕事です。たとえば、
- 入出金の処理をするための伝票
- 残高証明書の作成
- 入出金明細の証明書
があります。伝票、証明書ともにお金が関わる仕事です。内容をしっかりと理解した上で書類を正確に作成する力が求められます。
電話でのお客様対応
後方事務で直接接客はありませんが、送付した書類などの問い合わせを電話で受けます。
- カードや通帳の紛失受付
- 振り込みが誤っていたときのご案内
- 口座振替に関する問い合わせ
問い合わせ内容は、お客さまのお金に関する内容です。情報漏洩に細心の注意を払って電話応対をする必要があります。
特定の時期に集中する処理の対応
後方事務では、特定の時期に集中する事務処理にも対応します。担当部署によって繁忙期は異なります。
- 年金が振り込まれる偶数月の15日
- 振込み件数が多い月末
- 税金の振替結果が出る月初
- 半期(3.9月)の締め切り前
一年のなかでも業務量の波があることを理解しておきましょう。

銀行の後方事務が大変だと言われる理由

銀行の後方事務が大変だと言われるのには理由があります。ここでは銀行の後方事務の大変なところを5つ紹介します。
- ルールが細かい
- ルーティン業務に飽きてしまう
- ミスが許されない
- 資格を取り続けなければならない
- マルチタスクが必要
ルールが細かい
銀行事務は、ルールが細かいので大変と感じる人も多いです。
- 担当者の確認印がないと手続きができない
- 書類の向きや並べ方にルールがある
- 処理をする前の確認事項が多い
細かいルールがあるのは、ミスを起こさないためです。ですが、すべての仕事でルールに縛られていると感じる人には息苦しさを感じる環境です。常に自分の情報を扱っているつもりで処理をすれば、細かいルールにも納得できます。
ルーティン業務に飽きてしまう
後方事務は、ルーティン業務が多いです。色んな仕事に挑戦したい人にとっては、繰り返しの業務は大変だと感じやすいです。
- 証明書の作成を一日中行う
- 同じ内容の問い合わせが多い
一方、銀行事務は幅広いので、別の担当へ異動を希望してマンネリ化を防ぐこともできます。
ミスが許されない
銀行の事務はミスが許されません。銀行事務は、お客さまのお金を取り扱うからです。
- 郵送先を誤れば、第三者へお客さまの資産情報が入った書類が届く
- 1円でも数字が合わないと業務が終わらない
- 電話での会話が情報漏洩になる可能性がある
銀行事務ではミスがないことが当たり前です。常に緊張感のある環境が大変と言われる理由のひとつです。
資格を取り続けなければならない
銀行で働いていると、資格を取り続けなければなりません。窓口や渉外以外の業務でも資格取得を推奨されます。
- 証券外務員
- 生保、損保の募集人資格
- FP資格
- 宅建
- 銀行業務検定
資格勉強が苦痛に感じる人にとっては大変です。ルーティン業務が多い後方事務なので、資格勉強で新しい知識が入ってくることに新鮮さを感じられる面もあります。
電話応対と事務処理のマルチタスクが必要
電話と事務処理のマルチタスクも大変だと感じる原因です。業務内容によって、事務に集中できることもあれば、マルチタスクが求められる場合もあります。たとえば、電話対応をしながら、専用端末で入出金処理を行う業務もあります。
大変なところは、実際に働いた人にしかわかりません。転職会議では、510万件以上のリアルな声を掲載する国内最大級の転職口コミサイトです。職種ごとに絞れるので、事務職で検索してチェックしてみましょう。

銀行後方事務に向いている人
後方事務にも向き不向きがあります。私が実際に働いてみて感じた後方事務に向いている人を紹介します。
几帳面で細かいところにも目が届く人
几帳面で細かいところまで目が行き届く人は銀行の後方事務に向いています。几帳面な人は、ミスがないように事前のチェックを念入りに行い、丁寧に処理するからです。
- 入出金の処理は何度か確認してから実行キーを押す
- 手続き書類の記入ミス、処理漏れによく気がつく
銀行事務は、ミスが許されません。周りの人が気がつかないミスや処理漏れに気がつく人は、重宝されます。
ルーティン業務も正確にできる人
ルーティン業務も正確にできる人は銀行の後方事務に向いています。銀行の後方事務は、お客様対応がメインではないため、同じ業務の繰り返しになりがちです。何度も繰り返しているうちに、慣れや思い込みからミスにつながるケースがあります。いつでも変わらない事務処理のクオリティを保てる人は、銀行の後方事務向きです。
勉強が苦にならない人
勉強が苦にならない人も銀行の後方事務が向いています。銀行で働いていると、資格取得が通年の目標になっていたり、上司から取得するように言われたりします。ただ、必須資格の難易度は高くないため、スキマ時間を有効に活用できればそこまで心配する必要はありません。
銀行の後方事務に向いてない人

実際に銀行で働いてみて「こんな人は銀行事務に向いていないな」と感じることもあります。銀行の後方事務に向いていない人の特徴を紹介します。
裁量をもって働きたい人
裁量を持って働きたい人は、銀行の後方事務には向いていません。
銀行の後方事務は厳格なルールで決められており、自己流のやり方や個人の判断で進めるのが難しいからです。チームで業務を進められて、上司に相談しやすい環境の方がいい人にとっては、銀行の後方事務は安心して働ける仕事です。
多岐にわたる業務に携わりたい人
幅広い業務に携わって、多くのお客さまとの接点を持ちたいと考えている人には銀行の後方事務は向いていません。銀行の後方事務はルーティン業務が多いので、刺激が足りないと感じる人もいます。窓口業務への異動や担当変更を希望するなどすれば業務内容を変えることは可能です。
終業後や休日に資格勉強をしたくない人
終業後や休日に資格の勉強をするのが絶対に嫌だという人は銀行で働くのは避けた方が良いです。銀行で働くと、常に資格取得がついて回ってきます。資格によっては、休日に試験を受けに行く必要もあります。ルーティン業務だけではマンネリ化しそうと感じる人にとっては、定期的に新しい知識を取り入れられるので、いい刺激になるはずです。
銀行の後方事務で働くには

銀行の後方事務として働く方法は、雇用形態(社員・派遣・パート)によって異なります。
正社員なら転職エージェント
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東京海上日動キャリアサービスは、金融事務の紹介予定派遣での求人を多く取り扱っています。

パートなら求人サイトや公式サイト
求人サイトや銀行グループ会社の人材紹介企業では、パートの求人を多く扱っています。みずほ銀行や三井住友銀行のグループ会社では、人材紹介事業を行っています。求人のメインが銀行事務です。
参照:みずほビジネスパートナー、三井住友トラスト・ビジネスサービス
銀行の後方事務によくある質問

銀行の後方事務についてよくある質問をまとめました。
銀行の後方事務はパートでもきついですか?
パートでもきついと感じる人はいます。細かく決められたルールを守りながら、正確な事務処理が求められるのは社員もパートも同じです。通常の業務以外(新入社員の指導など)の仕事がなく、資格取得が必須ではないところで社員との差別化が図られる銀行もあります。
銀行の後方事務に必要な資格は?
絶対にとらなければならない資格はありません。窓口でお客様に株や投資信託などを販売する場合は、証券外務員の資格が必須です。後方事務はお客様へ金融商品の販売をしないため、資格がなくても働けます。スキルアップをめざす人は、銀行業務検定やFP、簿記などを取得する人もいます。
銀行の後方事務のパートはどのくらいで慣れますか?
だいたい6ヶ月くらいで一通りの業務が身についている印象です。個人の経験や業務内容、ポテンシャルによって異なります。繰り返しの業務が多いと、習得も早い傾向にあります。
銀行の後方事務の年収は?
求人ボックスによると、銀行事務の平均的な収入は以下のとおりです。
- 正社員:年収445万円
- 派遣社員:時給1,448円
- アルバイト・パート:1,196円
出典:求人ボックス給与ナビ
一般事務と比較すると、後方事務の方が平均年収は高くなっています。
未経験でも銀行の後方事務で働けますか?
未経験でも銀行の後方事務で働くことは可能です。私自身、未経験から銀行の後方事務として働いています。最初は、細かく決められたルールや仕事を覚えるのに苦労しました。
ただ、ルーティン業務が多いので、何度も繰り返しやっていくうちに自信がつきます。銀行の後方事務は、誠実に決められたルールを守っていれば未経験でも始められる仕事です。
銀行の後方事務は大変だけど事務スキルが上がる仕事!気になる人は求人をチェックしましょう

銀行の後方事務は、細かいルールのもと正確な事務処理が求められるので大変だと感じる人は多いです。ただし、銀行事務に慣れれば事務スキルはアップします。ミス無く処理できるスキルは、ほかの事務職でも活かせます。気になる人は、どのような求人があるのかチェックしましょう。






